株の「パニック売り」は危険といいますが、具体的にどういった部分が危険なのでしょうか? 株価が下落しているなら早く売るべきだと思うのですが…。
株が下落する主な理由
企業に関するネガティブな情報が発表されると、株価は下落する傾向があるようです。例えば、業績の悪化、業績予想の下方修正、債務超過、株主優待の廃止や減配などが該当します。 このような状況では、売却を検討するのも一つの手段です。特に、予想外の悪材料が急に発生した場合や、不正会計や虚偽記載などのコンプライアンス違反が報じられた場合には、株価が急落しやすくなるとされています。 また、株価の変動には企業固有の要因だけでなく、外部環境の影響もあります。例えば金融政策の変更、海外主要国の経済状況の悪化、地政学的リスク、大規模な自然災害などが挙げられます。 こうした要因が発生すると、投資家は株を手放す傾向が強まり、株価は下がりやすくなるようです。また、年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇の前には取引が停止するため、休暇中に市場に影響を与える要因が発生すると迅速に対応できず休暇明けに損失を被るリスクがあります。
慌てて売却するのはリスクが高い
株価が下落している状況でも、慌てて売却するのはリスクが高くなる可能性があります。 パニック売りを避け、事前に設定した投資方針や基準に基づいて冷静に対応することが、長期的な成功につながるといわれています。市場の短期的な変動に惑わされず、長期的な視点での投資を心掛けることが大切です。 短期的な市場の変動に惑わされず、事前に決めた投資戦略に従うことで、感情に左右されない賢明な投資行動を行いましょう。 出典 日本経済新聞 個人の投資心得は常に「下がりましたけど、何か?」 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部