難病公表のソフトバンク田上奏大に届いた子供たちからの手紙「やってやるぞという気持ちになりました」
ソフトバンクの田上奏大投手(21)が17日、みずほペイペイドームの球団事務所で契約更改に臨み、育成選手として再契約を結んだ。年俸は現状維持の650万円(金額は推定)。 今年2月のキャンプ中に強い背中の痛みに襲われた。病院で複数回の検査を行い、成人では100万人に1人とも言われる難病の「ランゲルハンス細胞組織球症」と診断された。一時は絶望の淵に立たされながらも、10月の3軍練習試合で実戦復帰を果たした。落ちていた体重や骨格筋量も徐々に戻ってきている。 15日に宮崎での秋季キャンプを打ち上げた。ポストを見ると同じ病気を抱える子供たちからの手紙が届いていたという。 「自分が復帰したことをニュースで見て“元気をもらった”というようなことを書いてくれていた。やってやるぞという気持ちになりました」。 育成契約となるのは1年目のオフに続き2度目。前回は翌22年4月にすぐさま支配下に昇格。1軍初登板初先発で6回途中2安打無失点の好投をみせた。 今度も必ず返り咲く。支配下再昇格に向けて「来年開幕から1軍でできるぐらいの気持ちで準備して頑張りたいです」と力を込めた。