「頭を力任せに踏み潰され…」「仲間を無理やり生き埋めに…」ホームレス取材歴20年超の男が明かす、凄惨な殺人事件の「ゾッとする裏側」
「怖い人はいないですよ」
埋めた死体の近くで生活していくうちに、心がやられてしまったのかもしれない。罪から逃げることができても、良心の呵責や、罪悪感から逃げるのは難しい。毎夜、毎夜、地面の下に眠る男の遺体のことを考えたに違いない。俺にはそんな生活が何よりも怖く感じた。 あのとき、柔和な笑顔で質問に答えてくれた男が犯人である確証はない。ただ犯人が住んでいた場所のすぐ近くにいたようだ。当時は虱潰しに話を聞いていたから、犯人にも話を聞いていた可能性は高い。 俺が話を聞いていたときにはすでにSさんは埋められていたことだけは間違いがない。 「ホームレスに怖い人はほとんどいないですよ。怖いのは外からくる人たちですよ。みんな仲良くやってますから」 俺はその言葉を思い出して、背筋が冷たくなるのを感じた。 ―――― 【つづきを読む】〈“富士の樹海”で見つかった「お笑い芸人」…ネタ帳に書かれていた「切なすぎる最期の言葉」〉では、村田さんが禍々しい樹海のリアルを明かします。
村田 らむ(ルポライター)