舞台あいさつで笑顔を見せる黒木華（撮影・足立雅史）

　女優黒木華（34）が2日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた、主演映画「アイミタガイ」（草野翔吾監督、11月1日公開）の公開記念舞台あいさつに登壇した。 　13年に刊行された中條てい氏の連作短編集「アイミタガイ」（幻冬舎文庫）の実写化作品。ウエディングプランナーとして働く梓（黒木）と親友叶海（藤間爽子）の関係を軸に群像劇を描いた。10月に韓国で開催された第29回釜山国際映画祭でも、計3回の上映がすべて完売するなど注目を集めた。主題歌「夜明けのマイウェイ」も歌唱している黒木は「大事につくった作品を、こうして多くの皆さんにご覧になっていただけるのを大変うれしく思います」とあいさつした。 　また作中で孤高の高齢婦人・こみちを演じ、この日登壇がかなわなかった草笛光子（91）からはサプライズの手紙が。「昭和、平成、令和と随分長く女優をやってきましたが、初めて二枚目の役をやれた気がしています。心が二枚目の役でしたので、演じていてとてもうれしかったです」「黒木さんとは面と向かってお芝居するのは初めてでしたよね。思っていた通り、芯の通ったきちんとした方でした。またご一緒できるのを楽しみにしています」との内容が代読された。 　黒木は「本当にすごくうれしいですね。現場でも、その場を盛り上げる空気だったり、やっぱり絵になるんですね。草笛さん自身もアイデアをどんどん出されたりして、より良くなっていこうする姿勢が、私は見習わなければいけないと言いますか…。それでいて、すごく楽しんで作品に出ていらっしゃる姿っていうのが、私にはすごくいとおしく、目指すべきなんだなと思います」と、サプライズメッセージに感謝した。 　あいさつには中村蒼（33）藤間爽子（30）風吹ジュン（72）草野翔吾監督（40）も登壇した。