【山口】防府市シルバー人材センターで不正経理か
山口朝日放送
防府市のシルバー人材センターで不正な経理が行われた疑いがあり、帳簿上も不一致は4500万円を超えることが明らかになりました。元職員の女性2人が関与した疑いがあるとしてセンターは損害賠償請求をするとともに警察へ被害届を提出しています。 シルバー人材センターによりますと現時点で決算資料と通帳残高との乖離が判明しているのは2020年度から3年分のおよそ4500万です。今年2月、センターの会員への「配分金」の支払いに遅れが出たことにより銀行へ問い合わせたところ、運営口座の残金がほぼなくなっていたことから発覚しました。経理事務を担当していた出納担当と会計責任者の女性2人はともにおよそ10年間一度も交代していなかったということです。また、昨年度のおよそ半年分の経理書類は、去年11月の事務所火災によって焼失し被害額を確定できなくなっています。センターは経理担当の2人が不正な処理を行ったとみています。このうち会計責任者は病気を理由に3月末で退職し県外に転居しています。センターは9月に、会計責任者を相手どって損害賠償請求の訴訟を起こしましたが本人は「出納担当がすべて管理していた」などととして関与を否定しているということです。一方、出納担当は2月に自宅で倒れ現在も意識不明の状態が続いているということです。回復の見込みがないことからセンターは10月防府署に被害届を提出。調査を依頼したと説明しています。