「闇バイト」で空き巣か、高校生ら逮捕 「報酬2人で40万円」「指示受けた」 野田の女性宅に侵入、高級バッグ盗んだ疑い 千葉県警
秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示を受けて住宅に侵入し、ブランドバッグなどを盗んだとして、千葉県警は14日、住居侵入と窃盗(空き巣)の疑いで東京都江戸川区の男子高校生(17)と、同葛飾区の自称高校生の男(18)を現行犯逮捕したと発表した。SNSで「闇バイト」に応募したとみられる。県警によると、2人は指示役から犯行の前日、出向く場所を告げられた。「そこにいけば金目の物がある」と言われていたという。 2人の逮捕容疑は共謀し、13日午後2時45分ごろ、千葉県野田市の女性(49)宅に侵入し、ブランド品のショルダーバッグなど計12点(計140万2500円相当)を盗んだ疑い。女性は留守だった。 県警捜査3課によると、2人は友人関係。自称高校生は容疑を認めているが、高校生は「窓ガラスを割っただけで、家の中に入っていない」と供述している。同課は実際に家の中に入っていなくても、事前に犯行内容を知っていた疑いがあり、共謀が成立するとしている。2人は「シグナル」などで指示を受けながら行動したと話しているという。 2人は動機については「お金が欲しかった」とし、指示役側から、2人で40万円の報酬を提示されたとも話しているという。 同課は、2人が「向かう場所を前日に指示された」という趣旨の説明をしていることなどから、指示役側が、襲う住宅を事前に何らかの方法で調べていた可能性も視野に捜査する。 事件当日、被害者女性宅の近くに住む女性の知人男性が、女性宅で室内飼いされているはずの犬が外に出ていることに不審を抱き、女性宅の窓ガラスが割れていることにも気付いた。この男性が玄関から出てきた自称高校生を確保。一緒にいた男性の知人が逃げた高校生を取り押さえた。 逮捕された2人のうち1人は「(この事件の前に)荷物を受け取るような仕事をしようと思っていたができなかった。荷物が来なかった」などとも話しているという。