「普通に学校行ってほしい」不登校中の娘を守りたい気持ちと、“普通”に戻ってほしい気持ち、両方に苛まれる母が選ぶ道は【漫画】
もし、自分の子どもが「いじめ」をしていたら? いじめ問題がニュースで取り上げられることが多くなってきた昨今。そんないじめ問題を加害者家族、被害者家族双方の視点から描き、「自分も同じようないじめを経験した」「全親に読んでほしい」「子どもに読ませた」など、SNSで多くの反響を呼んだコミックエッセイ『娘がいじめをしていました』(しろやぎ 秋吾 著)から一部を公開します。 【前話を読む】いじめを苦に、娘が不登校に…夫「甘やかしすぎ」妻「なんでそんなに人ごと?」埋まらない夫婦の温度差
前話までのあらすじ
続く不登校の日々。仕事の早退や、思うようにいかない子育てに疲れはじめていた。 そんななか、職場の同僚の子どもが「フリースクール」に通っていると聞き、新しい道のひとつになれば、と夫に提案するが「甘やかしすぎなんじゃない?」と注意をされてしまう。
さらに「ことを大きくしたのは君だ」「勝手なことをされて身動き取れなくなったのかも」と、次々と千春の行動を非難し始める。
いじめが発覚したときも、不登校になった今も、すべてを千春に任せきりで、まるで「人ごと」のように何もしない夫にそんな言葉を浴びせられ、絶望するが……。
けど外出はしない 誰かに会ったら嫌だから… よし!次の連休 遠くに出かけよう
来てよかっただろ ここなら人の目なんか気にしなくていい あのね小春 学校が怖いのはわかるよ
でもね 転校してもどこに行ってもまた 誰かと関わって生きていくんだよ こんなことで逃げていたらきっとまた繰り返す 逃げっぱなしの人生になっちゃうよ
そうやってみんなに置いていかれて 小春だって悔しいだろ?
この人はこの人なりに小春のことを思って言っているのだろう だから頑張って学校行こうな! 何度も飲み込んだ言葉を
軽々と言ってくれた また何かされたら父さんがそいつぶっ飛ばしてやる もうやめて欲しかった
夫には頼れない 私がなんとかしないと せめて小春の選択肢が広がれば
学校に行けなくて苦しいんだったら 学校だけが全てじゃないって思ってくれれば