J2・J3昇格・残留争いの行方
2015年シーズンのJ2・J3リーグも残すところ2節となり、昇格・降格レースもいよいよ佳境を迎えました。次節にも昇格・降格が決定する各リーグの状況や昇格・降格となる条件をまとめてみたいと思います。
■過去最高にハイレベルな戦い~J1自動昇格争い~
まずはJ1への自動昇格枠争いから。J2リーグの年間1位、2位チームがJ1リーグへ自動昇格することができるわけですが、現在その可能性が残されているチームは表1の通り、上位3チームに絞られました。12年シーズンからスタートした昇格PO制度ですが、過去に上位3チームの勝点差が「4」まで接近していたシーズンはなく、最もハイレベルな自動昇格枠争いといえそうです。
■勢いなら磐田と福岡
各チームのここ10試合の戦績は表1にあるように、大宮がここ3戦引き分けをはさんで負けなし。追いかける磐田が10戦負けなしで4連勝中。さらに福岡も10戦負けなしで6連勝中と、磐田と福岡がすさまじい猛追ぶりを見せています。しかし、既に直接対決は終えている関係上、大宮の絶対的有利は変わりません。 次節(11/14)で決まる可能性がある自動昇格の条件は… 大宮:大分に勝つ、負けても福岡が負ければ2位以内確定/勝利&磐田引き分け以下で優勝 磐田:横浜FCに勝利し、福岡が引き分け以下なら2位以内確定
■残り2枠を7チームで争う昇格PO圏争い
続いてJ1昇格PO圏争いについてです。自動昇格枠を狙う3位福岡と4位C大阪がPO圏入りを決めているため、残るPO進出枠は実質5位・6位の2枠だけです。表2にあるように、残された2枠に対し7チーム(北九州がJ1ライセンスなしのため)にPO進出の可能性が残されており、最後まで目を離せない戦いが続きそうです。 各チームの置かれた状況と今後の展望は以下の通りです。 【4、5位争い】 C大阪:PO進出決定済み。あとはPO1回戦をホームで迎える4位かアウェーの5位になるのか 愛媛:残り2戦で1勝するか2試合引き分けでもPO進出決定 【6位争い】 千葉・長崎・東京V:三つ巴の争い。最終的に得失点差の争いとなりそう 札幌:負け&千葉・長崎・東京Vのいずれかが引き分け以上でPO進出の可能性消滅 金沢:負けると消滅、勝っても千葉・長崎・東京Vのいずれかが1勝すればPO進出の可能性消滅 北九州:J1ライセンスなし 熊本:自身が引き分け以下、もしくは千葉・長崎・東京Vのいずれかが1勝するとPO進出の可能性消滅