30代夫婦で世帯年収は「400万円」です。子どもが生まれるまでに「50万円」貯めておけますか?あと8ヶ月しかないなら難しいでしょうか?
子どもが生まれるにあたって、育児用品をそろえるなど出産準備のために費用が必要となるでしょう。その中で、子どもが生まれるまで残り8ヶ月を迎え、50万円を貯めたいと考える人もいるかもしれません。 今回は30代で世帯年収400万円の夫婦が、8ヶ月で50万円を貯められるかについてまとめました。そのほか、2人以上の世帯の平均消費支出や貯蓄額の割合、計画的な貯金方法もご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
年収400万円の世帯は8ヶ月で50万円を貯められる?
年収400万円の世帯が8ヶ月で50万円を貯められるかは、現在の支出によって異なると考えられます。まず、8ヶ月で50万円を貯めるには、単純計算で毎月6万2500円の貯金が必要です。年収400万円の場合、年間の手取り額で見ると約314万円と仮定でき、1ヶ月当たりの手取り額は約26万円となるでしょう。 このうち6万2500円を貯金へ回すことになるため、残りの約20万円で生活費を賄えるかがポイントとなってきます。例えば都内で家賃が高かったり、車を所有していて維持費がかかったりする場合は、貯金自体がなかなか難しいケースもあるでしょう。 そのため、まずは自分たちの収入と支出のバランスを計算する必要があると考えられます。世帯の状況で貯金ができるかは異なるため、一度整理するところから始めてみるとよいでしょう。
30代で2人以上の世帯の平均消費支出や貯蓄額の割合は?
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を見てみると、2人以上の世帯における1ヶ月の消費支出の平均額は29万3997円となっていました。同資料に30代に限ったデータは掲載されていませんでしたが、世帯主の年齢が40歳未満の2人以上世帯における消費支出は月平均27万2468円となり、全世代の平均よりも2万円ほどおさえられている結果となっています。 金融資産の保有額については金融広報中央委員会「知るぽると」に「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」の2023年の調査結果が掲載されており、金融資産を保有している30代の保有額割合は以下の通りです。 ●100万円未満:17.2% ●100~200万円未満:13.8% ●200~300万円未満:10.6% ●300~400万円未満:7.8% ●400~500万円未満:6.3% ●500~700万円未満:9.3% ※一部抜粋 上記の結果から、金融資産を保有している30代のうち、約6人に1人は金融資産保有額が100万円未満にとどまることが分かるでしょう。また、400万円未満までの割合が、おおよそ全体の半数を占めています。 なお、30代で金融資産を保有している割合は、71.6%です。金融資産を保有している全体の割合が75.3%であることを考えると、若干下回る結果になることもあわせて覚えておきましょう。