「生活する金額にはならない」 自家用車で有償で客を運ぶ「日本版ライドシェア」 愛知県で解禁から1か月 現状と課題は
CBCテレビ
一般のドライバーが自家用車を使って「タクシー」のように有償でお客さんを運ぶ「日本版ライドシェア」。愛知県で解禁されてから1か月。現状と課題を取材しました。 【写真を見る】「生活する金額にはならない」 自家用車で有償で客を運ぶ「日本版ライドシェア」 愛知県で解禁から1か月 現状と課題は (点呼やりとり) 「いろいろチャレンジして 安全運転・安全到着 でよろしくお願します」 「はい。わかりました」 一般のドライバーが自家用車を使って有償でお客さんを運ぶ「日本版ライドシェア」。4月26日に愛知県で解禁されてから1か月が経過しました。 (ライドシェアドライバー) 「初めてのお客さんは今でも覚えてますけど、『とにかく安全運転をしよう』という感じで、緊張しました」 普段、ネット通販関係の自営業を営むこちらの男性は、今回「すきま時間」を活用してライドシェアのドライバーになりました。 愛知県では、名古屋市や日進市など17の市町村で「ライドシェア」が許可されましたが、時間帯は「金曜日午後4時から8時まで」と、その後の「土曜日午前0時から4時まで」に限られています。 こちらの男性は先週の取材時点で、それまでの金曜日の夕方に4回勤務し、22組のお客さんを乗せたということです。 Q.収入はどのくらい? (ライドシェアドライバー) 「1日1万円くらいな感じ。月で4~5万円という感じ。名古屋の場合は1週間に金曜日の夕方とその深夜しか許されていないので、はっきり言って、これで主な仕事として生活していくという金額にはならない」 ■「流し営業は×」「予約はアプリのみ」「クレジットカード決済のみ」 ライドシェアの営業の制約は「時間帯」だけではありません。普通のタクシーのように手を挙げたお客さんを乗せる、いわゆる「流し」の営業ができないほか、「予約はアプリからのみ」、また支払いは現金でなく「クレジットカード決済のみ」など、様々な条件があるため、普通のタクシーと比べて、利用するお客さんが限定されるのが現状です。 (ライドシェアドライバー) 「もっともっと頻度を増やせば(仕事に)慣れることもできるし、収入としても見込めると思うのでもっと乗りたいという気持ちはある」