手書きでメモするのが苦手な人に教えたい。デジタル向けメモ術「ボクシング・メソッド」
一般的には、デジタルより手書きの方が、メモを取る効果は高いとされています。それは記憶に残りやすいというだけでなく、支持されているメモ系メソッドの多くが実際のノート向けに考えられているという理由もあります。 しかし、デジタルのメモの必要があったり、手書きしたものをデジタル化したくない場合は、デジタルメモのメソッドを使って、パソコンに落とし込んだ方がいいでしょう。そのためのメソッドが「ボクシング・メソッド」です。
「ボクシング・メソッド」とは?
ボクシング・メソッドとは、マインドマップに似ていて、同じようなアイデアやコンセプトをグループ分けするのにボックス(箱)を使う方法です。 当然ながら、紙の上に文字通り箱や円を描いて線でつなぐのではなく、パソコン上でやるという点が違います。
「ボクシング・メソッド」のやり方
メモしたいことを聞いたら、その都度ドキュメントのページに入力。各小見出しの下に、関連する内容をすべて簡潔に箇条書きにします。 たとえば、病気について勉強しているとしたら、「非伝染性」、「伝染性」、「治療可能」などの分類ができるでしょう。病名を対応する小見出しの下に箇条書きにし、メモが終わったら、ドキュメントの機能を使って小見出し毎にボックス(囲み)に入れます。 新しい情報を追加したり、不要なものを削除するなど、ボックスの内容を修正することもできます。これが、紙にボックスを手書きするよりも理にかなっているところです。 特定の話題や見出しに情報を追加したり、ボックスからボックスへ情報を移動させたりしたい場合、紙に書いていると余白がなくて困ったり、せっかく書いたものを消して最初から書き直したりと、面倒です。 デジタルのメモであれば、コピー&ペーストやテキストの追加は、はるかに簡単ですし、ボックスのサイズも好きなだけ大きくできます。関連する単語を書き留める以外に、長い文章を書き直したり、全体を字下げをしたりといった、面倒なことをする必要がありません。 基本的な内容を書いたら、関連するボックスをつなげる線を追加したり、わかりやすく色分けをしたりできます。 たとえば、「伝染性」かつ「治療可能」な病気の場合、「治療可能」な病気をすべて青にすれば、「伝染性」と「非伝染性」の中にある青色の病名は、「治療可能」な病気だとすぐに識別できます。 ボクシング・メソッドのメリットは、簡潔にわかりやすくメモを取り、各項目の概念がどのように組み合わさっているのかを示す、シンプルで視覚的な“マップ”が作成できるところです。
コツは「あとで手を入れる前提で考える」こと
すべてを分類するのに時間がかかることがあるので、リアルタイムですべてを分類しようとしないでください。メモを取ったあとで適切なボックスを作成したり、そこにメモを移すなど、修正する時間をつくりましょう。 これは、特にディスカッションなどで、メモに気を取られて、注意力が散漫にならないようにするために特に重要です。 Neo smartpen〈書いてデジタル〉ネオスマートペンM1 for iOS and Android グレー NWP-F50GY(ノート別) 【正規品】 12,100 Amazonで見る
的野裕子