【プレビュー】後半戦初戦の6ポイントマッチ。仙台のダブルか、長崎のリベンジか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは6月15日と16日に第20節が開催。ユアテックスタジアムでは、ベガルタ仙台とV・ファーレン長崎が対戦する。
後半戦初戦でいきなり実現する注目の上位対決である。勝点33で4位のベガルタ仙台が、勝点39で2位のV・ファーレン長崎を迎える。まさに6ポイントマッチと呼ぶに相応しい一戦。混戦模様の上位争いにおいて、価値ある勝点3を手にするのはどちらのチームだろうか。 前々節のいわきFC戦で勝利し、今季初の“東北ダービー”を制した仙台は、前節はヴァンフォーレ甲府とドローで決着。今季3度目の連勝とはならず、トップ3との勝点差は少しながら広がってしまった。それでも、敵地で負けなかったことはポジティブな要素であり、郷家友太にようやく今季初ゴールが生まれた明るい材料もある。 ここから上位を追撃していきたいタイミングでぶつかるのは、今季のJ2リーグを賑わせているチームの一つである長崎。勝てば勝点3差に詰め寄れるだけにホームアドバンテージを生かして、何としてでも倒したい相手である。その長崎に前半戦で唯一、黒星を付けているのが仙台であることも、面白い要素。開幕直後の第2節だったとはいえ、勝ったよいイメージがあるのは間違いないだけに、ここはシーズンダブルといきたいところである。 ここまで全試合に出場し、チーム最多の6ゴールを挙げている中島元彦はキーマンの一人。攻守に隙がない長崎を破るためには、決定機を着実に仕留める力が求められる。この大一番でJ2ではキャリアハイとなる7ゴールが飛び出せば、勝点3がグッと近づくだろう。仙台の背番号7が、ユアスタに歓喜をもたらす。 16戦負けなし中の長崎は、首位・清水エスパルス戦と勝点4差であり、JリーグYBCルヴァンカップでプレーオフステージまで勝ち上がっていたため、消化試合が1試合少ない。実質、清水の背中をピタリと追走しているような状況にあると言っていいだろう。 その長崎が、今節で激突するのは仙台となる。わずか1敗しかしていない今季において、その1敗を喫した相手が仙台であり、この一戦は何が何でも勝利したい“リベンジマッチ”となる。ここで前半戦の借りを返せれば、後半戦のスタートとしてはこれ以上ない最高のスタート。気合十分で乗り込んでくることは容易に想像がつく。 やはり、キーマンはもうすでに11ゴールを決めているエジガル・ジュニオになる。987分の出場時間で11ゴールは、約90分で1得点と驚異の得点力を発揮。ゴール前での落ち着きとシュートセンスはJ2でも屈指なだけに、この男にどれだけボールを集められるかがカギとなる。4月以来、今季2度目の4連勝でライバルを蹴落とし、首位を追い掛ける。