65歳の定年後は、ヤマハ「SR400」でバイクデビューしたい! 貯金は「2000万円」貯めるつもりですが、趣味と生活を両立できる“年金額”はいくらくらいでしょうか?
老後生活は自分の趣味を楽しみたいという人もいるのではないでしょうか。例えば、バイクの運転が趣味であれば、自分の好きなバイクに乗ってツーリングを楽しむライフスタイルを送るのが理想かもしれません。 今回は、「65歳の定年後はヤマハのSR400でバイクデビューしたい」と考えている人の疑問を取り上げて解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
中型バイクデビューしたい! 人気車種「SR400」にかかる諸経費はどのくらい?
ヤマハのSR400は、バイクの中でも人気が高い車種です。現在生産中止になっており、新車の入手は難しく、一般的には中古品から購入するしかありません。ヤマハの公式サイトによると、SR400の中古車価格帯は2024年7月現在で30 万円~168万円、新車で89万8000円~265万円です。 新車の製造が終了しているため希少価値が高まり、今後中古品でも値上がりする可能性があります。そのため、SR400を購入する際の初期費用としては、約200万円程度を用意するとよいかもしれません。 なお、バイクは購入したあともランニングコストが発生します。年間6000円の軽自動車税と車検時にかかる自動車重量税をはじめ、万一に備えるための保険料が代表的です。 250ccを超えるバイクは初回3年、以降2年に1回の頻度で車検を受ける必要があります。バイクの排気量や車検を受ける整備工場によって差があるものの、車検1回あたり約5~10万円の費用が発生します。 ほかにも、ガソリン代やエンジンオイル、タイヤなどの消耗品を交換するメンテナンス費用も考慮しなければなりません。 あくまでも目安になりますが、SR400の年間維持費として20万円~30万円程度が発生する事態を想定する必要があります。月換算すると2万5000円程度が、バイクを楽しむための予算となるでしょう。
老後の一般的な生活費から考える理想の年金額
厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金の受給平均額は14万3973円でした。年金は老後の基本生活をカバーするための社会保障給付なので、バイクをはじめとした趣味を楽しむためには、別途自分で資産形成を進めたほうがいいでしょう。 なお、総務省の調査によると、2023年における65歳以上の無職世帯の1ヶ月の収支状況は次のとおりでした。 ・夫婦(2人とも65歳以上・無職世帯)の実収入:24万4580円 ・夫婦(2人とも65歳以上・無職世帯)の消費支出:25万959円(うち教養娯楽費が2万4690円) ・単身(65歳以上・無職世帯)の実収入:12万6905円 ・単身(65歳以上・無職世帯)の消費支出:14万5430円(うち教養娯楽費が1万5277円) 支出が収入を1万円~2万円程度上回っていることがわかります。バイクを何歳まで楽しめるかは健康状況などによりますが、バイクをはじめとした趣味の時間を充実させるためには、少しでも年金額が多いほうが安心できるでしょう。 具体的な対策として、年金の繰下げ受給が挙げられます。年金を繰下げ受給すれば、65歳時点における年金額から1ヶ月あたり0.7%の割合で増額された年金を受け取れます。 増額された年金は一生涯受け取れるため、老後の経済的な安心感を得るうえで繰下げ受給は検討すべき手段です。 ただし、繰下げ受給をするには、年金をもらえない期間の生活を支える貯蓄や安定した収入が必要です。65歳で定年後も再雇用で働いたり、現役のころからNISAやiDeCoを活用したりして資産形成を行うとよいでしょう。
まとめ
老後にバイク(SR400)を楽しむためには、初期費用として約200万円程度、その後のランニングコストとして月換算で約2万5000円を用意する必要があります。老後生活を謳歌(おうか)し、生活を楽しむためにも、自身の年金受給額を把握し、必要な自助努力も行うようにしましょう。 出典 厚生労働省 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 総務省統計局 家計調査報告家計収支編2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部