文楽とビックリマンでコラボカードを作った理由とは
文楽人形とビックリマンがコラボカードを作った理由とは 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
ビックリマンな文楽人形が登場?──。夏休み期間に大阪市中央区にある文楽劇場に取材で足を運ぶ機会があり、同劇場職員が雑談の中で「近々、文楽人形がビックリマンキャラに扮したカードを配るんです」と話していた。もう配布期間は終わっており筆者は取材に行けなかったが、いったいなぜ、ユネスコ無形文化遺産である「文楽」と長年にわたり子どもらに親しまれている「ビックリマン」がつながったのか。 【動画と拡大写真】<知らんかった>大阪のカニ看板前は「文楽」発祥の地だった
きっかけは「大阪」のご縁
「文楽としては、どうしても若い世代の方に観に来て頂いたり、興味をもって頂ければという思いがありまして、今回このような取り組みをしました。いろんな年齢層のお客様に、ビックリマンブランドと文楽に深い興味を持って頂くきっかけになればと思いまして」と語るのは、同劇場職員の小河原匠さん。 なぜ、ビックリマンか?という点については「キャラクターなどの制作をしているデザイン事務所『グリーンハウス』が大阪にあり、劇場関係者にデザイナーさんの知り合いがいたことから、文楽にご招待したんです」と続ける。 そして観劇後にデザイナーと「一緒になにかできたらいいですね」という話になり、今回の文楽人形とビックリマンのコラボに至った。 「ビックリマンといえば、いま、小学生のお子さんがいる方の親御さんがシールやアニメなどですごく親しんでいたのではと思い『ビックリマン』をきっかけに、文楽劇場へ足を運んで頂けるんではと思いました」と小河原さんは振り返る。
シールを集めていた世代が親に
ビックリマンのオフィシャルサイトによると、ビックリマンは1977年に誕生し今年で40周年を迎えるロッテのチョコレート菓子で、おまけのシールが入っている。 中でも1985年から始まった「悪魔VS天使シール」は、後にテレビアニメ化もされるなどし、当時の子どもらの心をつかみ、現在も様々なアニメなどとコラボをするなど、長年親しまれているブランドだ。 先の「悪魔VS天使シール」を集めていた年代も40歳前後となり「ビックリマン」という言葉に反応があるのでは、というのがコラボの大きなねらいで、ロッテ、グリーンハウス協力のもとプロジェクトが立ち上がった。