富山西総合病院の新棟が完成 外来、救急、手術部門を拡張
富山西総合病院の新棟竣工(しゅんこう)式は21日、富山市婦中町下轡田の同病院で行われ、約70人が「治し支える医療」をより推進する拠点完成を祝った。外来、救急、手術の各部門を拡張し、急性期病院として充実した医療を提供する。 既存のメイン棟の北側に、鉄筋コンクリート5階建ての「北棟」が増築された。認知症ケアを担う「介護医療院」、療養病棟を備える。手術室は4室あり、うち2室は手術支援ロボットの利用を想定した広さと電力の容量を確保している。新たに救急センターを整備し、室内の空気が外に漏れない「陰圧室」もある。外来は20診察室を設けた。 北棟3階の屋上庭園は富大芸術文化学部の学生がデザインし、お絵描きを楽しめるガラスのキャンバスが設置された。お披露目会では、幼保連携型認定こども園「ピノキオナースリースクール」の園児29人が自由な発想で絵を描いた。 医療法人社団藤聖会の藤井久丈理事長は「人生のどの段階でも対応するための増築であり、安心の場を提供したい」と話した。22日は地域住民向けの内覧会が行われる。