切られた「龍のしっぽ」カニのはさみに挟まれ…期間限定で復活!「金龍ラーメン」立体看板の目にはうれし涙?
大阪・ミナミの「金龍ラーメン道頓堀店」。地元客に長年親しまれ、店舗を飾る龍の立体看板の『しっぽ』が、8月下旬に切られました。その切られたしっぽが、期間限定で復活しました。
「立体看板のしっぽの部分や庇が境界線を越えている」訴訟
大阪・ミナミの「金龍ラーメン」にある龍の立体看板については、店先の路地からが隣の土地にあたり、土地を所有する不動産会社が「立体看板のしっぽの部分や庇が境界線を越えている」として、金龍ラーメンの運営会社を相手に撤去を求める訴えを起こしていました。 いっぽう金龍ラーメン側は「撤去費用は高額になり、ブランドイメージも低下する」などとして、訴えを退けるよう求めていました。 23年に大阪地裁が「立体看板と庇は、土地の所有権を妨害している」として、金龍ラーメン側に撤去を命じる判決を言い渡したのに続いて、24年5月には大阪高裁が「庇及び立体看板を撤去せよ」とする判決を言い渡していました。
龍のしっぽ切断し目には涙
運営会社は14日、「上告を検討しましたが、龍の立体看板を目印に足を運んでいただいている国内外のお客様に真摯に向き合っていくため、負担のかかる裁判手続きにこれ以上心血を注ぐのは難しいと判断」したということです。 そして、隣地の所有者らとの協議・調整を経て、23日深夜~未明にかけて、しっぽ部分を切る工事が行われました。工事は4時間以上にわたり行われ、立体看板を制作した会社社長も立ち合う中行われました。 切られたしっぽの断面は「金龍ラーメン」の名前にちなみ『金色』に塗装され、龍の顔部分、目の下には涙の装飾が施されました。 切られたしっぽは金龍ラーメンの龍の看板を制作した会社が保管していました。
「龍のしっぽ」がカニのはさみに挟まれる
そして17日朝、この龍の「しっぽ」をめぐり、新たな動きがありました。店から約15m離れた飲食店「かに源道頓堀店」。店前に飾られたかにの立体看板に切られたしっぽが取り付けられたのです。今回、地元の活性化のために行われたということです。『カニのはさみで龍のしっぽを挟む』龍には「うれし涙」ともとれる新たな涙が取り付けられました。 しっぽは10月上旬まで展示される予定だということです。