【政治解説】103万円の壁見直し「国民民主党にうながされて、“仕方なく”やっているように見えるのでは」石破内閣の支持率 再び30%台に低下 国民民主党は支持を伸ばす 2024年12月最新世論調査解説
都議会自民党の“不記載”疑惑の影響は…
【竹内】 さらに、このようななかで、また新しい事案が自民党に出てきてしまいました。 【菅原】 都議会自民党の問題ですね。 【竹内】 そうです。政治資金パーティーの収入の一部が、政治資金収支報告書に記載されていない疑いがあり、東京都議会の自民党のグループ「都議会自民党」が調査をしています。これが、今後の政治の動きのポイントになると思います。 【菅原】 去年のこの時期を思い出すというか、安倍派の裏金問題が出てきたのもこの位の時期。今回の都議会自民党の問題も、どのぐらい広がりを見せるのか気になりますね。 【竹内】 去年、安倍派の裏金問題も発覚した時には、賄賂を渡していたわけではなく、いわゆる形式犯ではないかといわれていて、それこそ首相が辞めるほど大きな問題になるという雰囲気は無かったと思います。 都議会自民党の件というのは、もちろんこれがどこまで大きな問題になったり、それこそ事件になるかどうかもまだ分かりませんが、あまりに構図が似ているのもあって、自民党の中では影響を心配する声が出ています。 【菅原】 来年は、東京都議会選挙がありますし、参議院選挙もありますから。 【竹内】 都議会選挙も参議院選挙も、衆議院の選挙と違って時期が決まっていて、必ずそこで行われますよね。ですから、自民党の関係者でも重鎮の人は、「このままでは来年は選挙にならない。グズグズ引っ張っていたら、都議選も参院選も大変なことになる」と危機感をあらわにしていました。 “政治とカネ”の問題は、やはりすごく影響が大きいですから、都議会自民党の件もきちんと対応しないと、いつまでも信頼回復ができないという事態になってしまう。ですから、今後のポイントとして指摘したいと思います。 【菅原】 政治資金の制度の問題は、“政治活動の自由”ということにも関係しますし、あまりにも “何でもダメ”となると、“お金持ち”しか政治に関われないということにもなりかねません。我々は冷静に見るべきところは見ないといけないですね。