「毎日泣いてクサっていた」りんごちゃん「誰も笑ってくれない…青森とは違う」下積み時代を変えた上司の「何げないひと言」
── 青森の頃からのご友人とほぼ同時期に上京できたのは、よかったですね! りんごちゃん:本当によかったです。上京してから十数年は、親友がいてくれたおかげでつらいときも頑張れたと思います。 親友も大都会に出てきてから紆余曲折あって…言葉は悪いですが、お互いクサっていた時期がしばらく続きました。特に20代は「今日も楽しいことが何もなかったね」とか、愚痴や不安な気持ちをすべて共有して、支え合っていたなって。親友には本当にたくさん話を聞いてもらいましたね。今は、いろんな意味で大人になって、お互いに高め合いつつ、たりない部分を補って成長を促せる関係性になれたと思います。
上京して、いろんな人と出会っていろんな経験をしてきたけれど、出会った人にはひとり残らず感謝しています。すべての出会いが今の自分につながっていると思っているので。
■大活躍の最初のきっかけをつくった上司とのやりとり ── 18歳で上京後は、十数年の下積み時代を経て、2019年のテレビ番組出演をきっかけに、ものまねタレントとして大きな注目を集めました。デビューのきっかけを教えていただけますか? りんごちゃん:20歳くらいから芸能界の仕事を始めて、20代は年に1、2回程度のお仕事をいただいていました。みなさんにりんごちゃんを知ってもらえたのは、『ウチのガヤがすみません!』というテレビ番組だと思いますが、私のなかでは、その数年前が本格的なデビューだと思っているんです。
── それはどういうことでしょう? りんごちゃん:30歳という人生の節目で、親友と「今日もダメだったね」って慰め合っている毎日を変えたいと強く思いました。それで、自分を変えたんです。そのことがデビューのきっかけになったと思っています。 ── どんなことがあったのか、教えていただけますか? りんごちゃん:30歳の誕生日に、たまたま上司とミーティングをしていたんです。そのときに人生観や生活に対する考え方の話になり、ふいに上司に「今変わらないと、この先変われるときはないよ」って言われて。