「2023抖音科学実験データレポート」:473万の科学実験動画が延べ8.7億回の「いいね」を獲得
【CNS】中国の動画配信アプリの抖音(Douyin)は12月11日、「2023抖音科学実験データレポート」(以下、「レポート」という)を発表した。「レポート」によれば、抖音上での科学実験動画は急速に成長しており、「クラウド教材」の役割を果たし、学校の科学教育を後押ししてきた。 「レポート」は、2023年11月までに、抖音上には合計473万の科学実験関連動画がアップロードされ、延べ492億回再生され、8億7000万回の「いいね」を獲得した。これらの動画の累計時間は1629万分を超えていると公表した。 そのうち、「水ロケット」などの科学実験動画は抖音で非常に人気がある。 抖音で「水ロケット」を検索すると、全国の多くの中小学校の関連する実験が表示される。「レポート」によれば、2023年に抖音で「水ロケット」に関連する動画の総数は前年同期比で789パーセント増、関連する動画を公開する教師は62%増となった。 「レポート」のデータによれば、2023年には抖音の科学実験の検索データが前年比で230パーセント増となった。 科学実験の授業は一度、困難な状況に直面した。一部の学校では、教師による教室での実験に関する説明のみに留めるといったことが、比較的一般化していて、学生は卒業するまでほとんど実験の授業を受けることができなかった。同時に、「一部の科学系のコースでは、授業の内容が古く、実際の生活から遠くなりがちだ」と、全国政治協商会議委員、上海市教育委員会の倪閩景(Ni Minjing)副主任は述べている。 そのため、中国は科学実験の授業の普及を推進している。ショート動画の急速な発展により、抽象的な理論がより生き生きと具体的になり、学校での科学教育を後押しするようになった。 浙江省(Zhejiang)安吉県(Anji)藍潤天使外国語実験学校の小学部の科学教師の王印(Wang Yin)先生は、80人以上の小学生を指導し、高度180メートルの高い空に「水ロケット」を打ち上げた。その結果、全国各地の教師が、オンラインを通じて、王先生のもとで学習するようになった。王先生が作った微信(ウィーチャット、Wechat)の科学交流のチャットグループには、現在、3000人以上の教師が参加し、「水ロケット」の作り方について頻繁に交流し、科学への情熱を伝えあっている。 抖音は科学コンテンツの時空の制約を打ち破り、ユーザー間で実験知識を共有するのに役立っている。「レポート」によれば、抖音の科学実験動画は、31歳から40歳までの視聴者が最も多い。これらの動画は三線都市で最も人気があり、特に、山東省(Shandong)、北京市、河北省(Hebei)などでユーザーの視聴率が最も高いという。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。