小池星蓮・18歳、体づくりの原点は「成長と自己探求」ジュニア女王戴冠でさらなる高みへ
18歳にして煌びやかなティアラを受け取り、ステージで万感の思いを語った小池星蓮。声を震わせ喜びを語るワンシーンに、ここまでの道のりが凝縮されていた。 【フォト】美ボディ女子高生・小池星蓮のステージショット
8月25日(日)、東京・きゅりあん(品川区立総合区民会館)で開催された「オールジャパン・ジュニア・フィットネス・チャンピオンシップス2024」。フィットネス競技の23歳以下頂上決戦だ。昨年の成績は準優勝であり、当時17歳にして大活躍だったが、一歩届かない頂点に悔しさが残った。 ジュニア選手権後、一般の身長別全日本選手権にも最年少(当時高校2年生)で出場すると注目度が急上昇。テレビの番組の取材などを受けるたび、期待に実力が追い付いていないのではと葛藤を感じたと言う。 「体調やメンタル面でも思うようにいかないことが多く、大会に向けて不安を感じることもありました。その中で、トレーナーさんの言葉がきっかけで『何のために競技をしているのか』を考えることがあり、『自分が成長するため、自分をもっと知るため』だと原点に立ち返ることができました」
ポジティブな気持ちで調整を続け、今大会での仕上がり体重は50kgを切った。昨年より体を絞った状態で大舞台に臨むことに成功すると、笑顔をモットーにステージで躍動。昨シーズンよりも進化した体と心で輝かしいステージを見せた。 「本当にギリギリまで、プレッシャーや不安に押しつぶされそうになっていたので、持ち直せてステージに挑めてよかったです。IFBB東アジア選手権(9月6日~9月9日)には日本代表として臨ませていただくので、代表の名に恥じない体をつくっていきます。今回のジュニア選手権の自分を超えることも目標にしてがんばります」 悲願の優勝はさらなる高みへのエンジンだ。彼女はここからもっと強く、美しくなる。そう感じさせるステージであった。
取材・文/森本雄大 写真/木村雄大