【ペットは『モノ』なのか】子ども同然の「ウサギ」が手術中に死亡「金額が人間と違うが、過失認められ意義があった」夫妻が病院側を訴えた裁判で「66万円」の支払い命じる判決
■「金額が人間とは違うが、過失が認められたことに意義がある」
【紀さんの妻】「動物は今の法律では「モノ」ということですので、(1人あたり)30万円という金額が人間と違う額になってしまったと思いますが、(病院側の)過失が認められて、30万円という金額が認められたことに意義があると思っています」 【紀良明さん】「私たちが正しかったことが認められてうれしく思っている。最後まで(裁判所が)病院側の過失を認めてくれるのか不安はありました。何よりもしろちゃんの弔いをというのは根底にあった。ひとつ区切りがつけられるかな」 夫妻の代理人の森田浩輔弁護士は、「喪失感や絶望感、獣医師らに対する強い不信感、しろちゃんに代わる動物はいないというのを酌んでいただいての判決だった」と一定評価した一方で、「(動物は)法律上「モノ」として扱われれることから、家族同然の存在がなくなったとしても「モノ」がなくなったと評価しかしてもらえないというのが裁判の実情。今回の損害(賠償)についても、(金額は)相場から外れたものではないが、それ自体が低い」と指摘。 「こういった事故や事件があったとしても裁判をやろうという人はなかなかいない。司法自体が家族同然の動物を失ったことでの悲しみや慰謝料を大きく見直していかなければならない」と話しました。 判決を受け、男性獣医師は、関西テレビの取材に対し「私個人では答えられません」と話し、動物病院を経営する会社も「コメントを差し控える」としています。
関西テレビ