<玉置玲央>「光る君へ」道兼の最期は「意味のある幸せな死」 背中をさすり続けてくれた柄本佑 担当演出とのやりとりにも感謝
そのときのことを「それは道兼的にはすごくうれしかったというか、ありがたくて」と振り返る玉置さん。
「御簾越しにやりとりをして、道長が去っていくってやった方がいいという可能性はもちろんあったのですが、佑君が提案してくれて貫き通してくれたことと、道長として寄り添ってくれたことで、以前に道兼が、道長によって救われたという思いが、決して一方的なものじゃないと分かった瞬間でもあって。僕は道長って、自分という存在をブラさず貫いてきたと思っていて、そういう人間がちゃんと生き残っているというのが、この『光る君へ』の好きなところでもあるから、そんな道長が、こんなにブレてきた道兼に寄り添ってくれたっていうのにすごい救われたんです」
◇カメラが止まった後も咳が止まらず
改めて、玉置さんは「佑君と共演できて、佑君が道長でよかったなと思ったし、提案をしてくれてありがとうと思った」と感謝の言葉を口にする。
「いろいろな思いが渦巻いた最期で、カメラが止まった後も咳が止まらなくなってしまったのですが、佑君が背中をさすり続けてくれたのもあって、自分の役割および死をまっとうできたなって思えて幸せでした」
道兼の最期に関しては「物語を盛り上げる小道具として死んでいくわけではなく、彼の1話から重ねてきた所業はあれど、きちんと納得のいく、意味のある幸せな死を迎えるんじゃないかと、うっすら思っていた」と話す玉置さん。
「共演者の皆さんと監督とそれこそ佑君の道長のおかげで、そこに至れたなって、本当に感謝、感動だなって」