NPOはボランティア? 透明性が高い組織なの?…「日本人は寄付しない」の根っこを考える
村上世彰氏の次女であり、寄付などを通じNPOを支援している村上フレンツェル玲氏は「若い頃から寄付やボランティアを経験することが大人になってからの寄付につながる」とした上で「実は寄付と密接なつながりがあるNPOは“身近にある組織”だ」と説明した。 「NPOと聞くと『遠い世界にある怪しい組織』と感じる人もいるかもしれないが、子ども食堂やアフタースクールなど『近所の人を助けたい』という純粋な思いから活動されている団体も多い。とはいえ、たしかに広報や透明性のアピールは不足しており、これは寄付額にも直結している」 さらに、村上氏は「行政とNPOは積極的に連携をとるべきだ」とも提案した。 「NPOが取り組んでいる社会課題には長期間の活動が必要なものも多い。その中でも特にインパクトが大きいものについては寄付だけではなく、行政が関わり、税金の歳出の中に入れてしまうという方法もあるだろう。また、社会課題が生まれる背景に“法律や行政の欠陥”があるケースも。そのため、NPOが政府に制度のアップデートを働きかけることも重要だ」 (『ABEMAヒルズ』より)