【高校サッカー】東福岡指揮官「日本一にならないと。東福岡ですから」11日準決勝で前橋育英と名門対決
第103回全国高校サッカー選手権は、11日に東京・国立競技場で準決勝が行われる。第1試合は、9大会ぶり4度目の優勝を目指す東福岡と、7大会ぶり2度目の制覇を狙う前橋育英(群馬)の名門対決となる。 * * * 決戦を翌日に控えた東福岡は10日、都内で最終調整を行った。「赤い彗星」の異名を持ち、過去3度(97、98、15年度)の優勝を誇る名門にとって、国立競技場に駒を進めることがゴールではない。平岡道浩監督は「日本一にならないと。東福岡ですから」と語気を強めた。 準々決勝の静岡学園戦(0△0、PK5〇4)後は福岡へと戻り、慣れ親しんだ環境で調整を進めてきた。1週間を超えたホテル生活から「解放したい思いだった」(平岡監督)という方針のもと、都内近郊にとどまらず、一度福岡に戻ることを決めたという。 実家で過ごしたDF大坪聖央は「こっちは縛られた感じがあるので…ゆっくりできました。落ち着いて過ごせました」。平岡監督もブリやもつ鍋、そして験担ぎでとんかつを食し、チームは9日に都内へと戻った。 つかの間のリフレッシュ期間となったが、トレーニングは毎日欠かさずに行った。「前橋育英対策」にも時間をかけた。この日もクロス対応を確認するなど、名門対決に向けた最終調整に余念はなかった。 平岡監督は「(ここまでの4試合で)奪った後につなげなかった課題があったので、FWを起点にしてサイドにつなげるイメージで練習をしました。攻撃はそこ。守備においても、相手が力強いのでそこはしっかりやりました」と手応えを示した。
報知新聞社