早くも別格! J2リーグ、今夏の大当たり新戦力(3)2年半のブランクもなんのその!古巣に帰還した大ベテラン
夏の移籍ウインドーでJリーグの各クラブは不足している戦力の補強を実施した。負傷離脱者の穴埋め、下位から抜け出すための即戦力、優勝を狙ううえでのラストピース――。各クラブの判断の是非は、シーズン終了時の立ち位置によって明らかになるだろう。今回は、J2リーグにおける今夏の大当たり新戦力6人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:岩尾憲(いわお・けん) 生年月日:1988年4月18日 現所属クラブ:徳島ヴォルティス 前所属クラブ:浦和レッズ 加入後リーグ戦成績:8試合0ゴール1アシスト 今年7月、岩尾憲は浦和レッズから過去6シーズン在籍した徳島ヴォルティスへと帰還し、中盤の底でクラブを支えている。 2011年に湘南ベルマーレでプロキャリアをスタートさせた岩尾は、水戸ホーリーホックへのレンタル移籍を挟み2016年に徳島へ移籍する。同クラブでは中盤のポジションで毎シーズンリーグ戦40試合前後に出場し、2017年からはチームのキャプテンも務めた。 2020年にJ1昇格に貢献すると、翌年には徳島にとって2014年シーズンぶりとなるJ1の舞台で同37試合に出場し、シーズンオフに浦和レッズへと加入することとなった。 浦和でも副キャプテンとして躍動していた岩尾だったが、今季は12試合のみの出場に留まっていた。36歳とキャリアの最終盤に差し掛かってきた同選手は、今夏プレー先を慣れ親しんだ徳島へと移した。今季の徳島は開幕直後絶不調に陥り、チームとして機能不全に陥りかけていたが、4月後半から巻き返し何とか順位を回復していた。 岩尾もこの流れを壊すことなく、早くもボランチの位置でチームに適応。加入後2試合目となった第25節の愛媛FC戦ではアシストを記録し、チームの勝利に貢献した。J1の名門で主力を張っていた大ベテランの存在は、ピッチ内外に好影響をもたらしている。
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