八代農高生開発「甘夏マーマレード」 地元店のパン、菓子に採用
八代農高生が開発し、昨年、国際的な品評会で銀賞を受賞した「甘夏マーマレード」が、地元のパンや菓子店で相次いで採用されている。24日は生徒と事業者が八代市役所に集まり、新商品をお披露目した。 マーマレードは校内で育てた無農薬の甘夏を使って食品科学科の歴代3年生が開発。昨年5月には「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」で、アマチュア部門銀賞に輝いた。 新商品に使うのは果皮を薄くし、口当たりを良くした改良品。業者から「えぐみが少ない」などと評価を受けた。このマーマレードを使って、八代市田中西町のミカエル堂が生ベーグル(170円)とコッペパン(同)を販売。同市永碇町のミルキーは25日からクロワッサン(300円)を売りだす。氷川町宮原の園田製菓舗はロールケーキを試作中で、販売時期と価格は未定。 24日、試食した中村博生市長は「おいしくてほっぺが落ちた」と絶賛。今後も地元企業との商品開発を後押しすると明言した。食品科学科3年の藤本百花さんは「人気商品になってほしい」と喜んだ。
いずれの商品もマーマレードの仕入れがなくなり次第、販売終了。八代農高は来年2月ごろ、再び甘夏を収穫して製造するという。(河内正一郎)