【巨人】なぜ西舘勇陽は打ち込まれ始めたか? 2試合連続黒星 ドラ1ルーキーに高木豊氏が指摘した改善ポイント「自分本位で投げるんじゃなくて…」
開幕後、快進撃を続けていた「7回の男」、巨人ドラ1ルーキー西舘勇陽の状態が心配されている。 【動画】西舘は7回二死満塁のピンチを迎え、サンタナに逆転適時打を浴びた 新人史上初となる開幕10登板連続ホールドとゲーム終盤の切り札となっていたが、4月30日のヤクルト戦(東京ドーム)では3-2と1点リードの7回の場面から3番手で登板すると、安打と2四球で二死満塁のピンチを迎え、ドミンゴ・サンタナに初球の変化球を逆方向へ運ばれ、逆転の2点適時打を浴びた。 西舘は4月26日のDeNA戦で初失点、初黒星を喫したばかり。これで2試合連続の黒星となった。 開幕以来、快進撃を続けていた西舘の”変調”には球界内からも様々な考察の声が上がっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は5月1日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人ドラ1西舘勇陽】「危険ゾーンに入っている…」10試合連続ホールド記録も…なぜ打たれ出したのか!?高木豊が懸念している2つのポイントとは!?」と題した動画を更新。ドラ1ルーキーの状況を自身の視点で語っている。 まず高木氏が指摘したのは開幕からブルペン入りを果たしていることによる「疲れ」と、相手球団の「研究」だった。 「経験とも戦っていることもあるし、プロだから研究されているというのもある」とコメント。 その上で西舘の持ち味のフォームに対しても言及。「超速クイック」がオープン戦時から注目を集めてきたが、「1つ提案したいのはクイックだと(打者の)タイミングが合う」として、「足を上げるフォームも身に着けたほうがいい」とした。 実際に西舘自身もオープン戦時には足をあげるフォームを試したこともあった。一定のリズムで投げることで逆に相手打者とのタイミングが合いやすくなっているとして、フォームの微調整を求めた。 また、どうしてもルーキーで1軍のプロの世界で投げていることで緊張感もあるとしながら、投げ急いでいるようにも見えることで、バッテリーを組む捕手のサポートも必要とした上で「もっと球場全体を見てごらん。自分本位で投げるんじゃなくて。相手の心理も考えながら投げればいいのかなと思うよ」と打者とのかけひきも学びながら、成長していくことを求めた。 さらに攻略としては「右(打者)に対してのインサイドの使い方が少なすぎる。幅を使えない」としてより厳しい攻めを求める場面もあった。 なかなか打線が点を奪えない中、ルーキー右腕の奮闘がチームを支えてきたのも事実。プロ人生は始まったばかり、これからも様々なことを学びながら、一歩ずつの成長を期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]