8月に起きた東海道線との衝突事故 電柱ひびから雨水入り、内部の鉄筋腐食が進み折れたか
ことし8月、JR東海道線が電柱と衝突した事故についてJR東日本は、電柱のひびから雨水が入って内部の鉄筋の腐食が進み折れたことが原因と推定されると明らかにしました。 この事故は、ことし8月、走行中のJR東海道線の列車が大船駅構内で線路側に傾いた電柱と衝突し乗客7人がけがをしたものです。 JR東日本によりますと折れた電柱は、何らかの要因により一時的に荷重が加わり根元に小さなひび割れが発生していたということです。 そのひびから雨水が入り、電柱内部の10本ある鉄筋のうち3本が腐食により折れたうえ、別の1本の腐食も進んでいたことで柱が折れ、傾いたとしています。 去年5月の目視による検査では異常は報告されていませんが、ひびと傷の違いが分かりづらく、全くひびがなかったとは言い切れないと説明しました。 今後は、ひび割れを確実に把握するためカメラで撮影した画像を解析し自動でひび割れを検出する検査手法などの導入を検討するとしています。