鈴木保奈美のコメディー初主演舞台が5日開幕。政敵役・寺西拓人「贅沢。役じゃないと鈴木保奈美さんには突っ込めない」
女優の鈴木保奈美が主演を務める舞台『逃奔政走-噓つきは政治家のはじまり?-』(7月5日開幕)の取材会が7月4日、東京・日本橋の三越劇場で行われた。 同作はスキャンダルを追及された人気女性県知事とその側近たちがその火消しのために無茶苦茶な案や屁理屈を並べ、特にはダーティーな手段まで使うもののことごとく裏目に出て、どんどんピンチに陥っていくさまを描いたコメディー。主人公の女性県知事・小川すみれを演じる鈴木はコメディー初主演となる。 そのすみれを激しく追及する若手県議・東海林亮を俳優の寺西拓人が演じる。
寺西は今回の役について「(脚本・演出の)冨坂さんにモデルっぽい方は教えていただいたので、その人を研究しつつという感じ。あと冨坂さんの高校の先輩にもそういう方がいらっしゃるということで、その方のことは参考にできなかったんですが、そういうお話を聞きながらあの役を作っていったという感じ。(誰かは)内緒。“分かったらいいな”という感じで演じさせていただいています」と特定のモデルはいるようなのだが、それは見た人の想像に任せるというスタンス。 この日は取材会の前にプレスコールという形で舞台の一部を上演。そこでも寺西は舌鋒鋭く鈴木に迫っていたのだが「贅沢ですよね。役じゃないと鈴木保奈美さんには突っ込めないので。そりゃ、親も喜ぶと思います。母親にはいつも“こういう作品に出ます”というのは伝えているんですが、今回の喜び方が一番だった。“えっ? 鈴木保奈美さん”ってなってました。なのでありがとうございます」と鈴木に感謝の言葉。
また県議会のドン役を演じた佐藤B作はコメディエンヌとしての鈴木について「こんなにお美しい方に笑いの技術を身につけられると困っちゃう(笑)。私たちが生きていくすべがなくなっちゃう(笑)。本当に鬼に金棒だと思いますよ。美しいしセンスがいいし、セリフを入れるのが早い。脳が俺たちより3つ4つ多くあるんじゃないかと思うくらい。今回がいい出会いになって、喜劇のほうに来てくださるとうれしい。喜劇で覚えたことは他の芝居でもいろいろ使えると思うのでいいんじゃないかと思います」などとラブコール。 副知事役を演じた相島一之は鈴木について「(センスは)抜群だと思う。鈴木保奈美さんは、私がずっと演劇をやっていてテレビに出るようになった時のトップランナー。保奈美さんが主演のドラマに何本も出させていただいたし、そういう人は体力、根性、知力、すべてを持っているんだと思う。本当に尊敬しています」とべた褒め。これに鈴木は「根性だけです」とただただ謙遜。 同作は16日まで同所で上演。7月20~21日には京都の京都劇場で上演される。また12日18時の回はFODで独占ライブ配信される。