平均的な年収の会社員世帯であれば、将来も平均的な年金を受給して働かずに暮らしていけますか?
会社員として働いて定年退職を迎えた後は、働かずに公的年金だけで暮らしたいと考える人もいるのではないでしょうか。 そのような場合は、将来的にもらえる年金の平均額はどのくらいなのか、実際に自分がもらえる年金額についても大体の目安を確認しておくと良いでしょう。会社員がもらえる厚生年金は国民年金とは異なり、平均標準報酬額と被保険者月数を元に決まるからです。 本記事では、年金の平均額をはじめ、老後の最低日常生活費、年金を受給して働かずに暮らすために検討したい方法を解説します。
将来的にもらえる年金の平均額
将来的にもらえる年金は、国民年金と厚生年金で平均額が異なります。令和5年度の国民年金は6万6250円で一律(満額の場合)ですが、厚生年金の平均額は図表1のとおりです。 【図表1】
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より筆者作成 また、厚生年金の平均額は、図表2のように男女間で差があります。 【図表2】
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 」より筆者作成 男女の平均額を比較した場合、男性と女性の差は6万円近くにもなります。これは女性の結婚や出産などによる働き方の違いから発生する金額差といえるでしょう。 ■年金記録や年金額を確認する方法 老後は働かずに年金だけで暮らしたい場合は、将来的に受け取れる年金額がどのくらいなのかを確認しましょう。そのうえで働かずに暮らせるかどうかを判断してみてください。 年金記録や年金額の確認方法は主に4つあるので、適切な方法で調べてみてください。 ●ねんきんネットへログイン ●ねんきんダイヤル ●ねんきん定期便 ●年金事務所で直接確認 ただし、確認できるのは加入実績に応じた年金額や見込み額であるため、年金の加入状況に変化があれば年金額も違ってきます。あくまでも目安としたうえで、老後の資金計画を立てる際の参考にしてください。