旧統一教会・田中富広会長らの会見

　旧統一教会が7日午後2時から記者会見を行い、田中富広会長と勅使河原秀行改革本部長が出席しました。冒頭、田中会長は、献金に対して法人の指導が行き届いていなかったなどと説明し、「つらい思いをされた皆様に率直にお詫びしなければならない」と、述べました。 （旧統一教会・田中会長） 「伝導者の説明が不足していたとかあるいは献金に対し家庭事情、経済的状況に対して配慮が不足していたなど当法人の指導がいきわたらず、不足なことゆえに今までつらい思いをされてこられた皆様方に率直にお詫びしなければならないと考えております」 田中会長は、2世信者についても言及し、「親の信仰の熱心さゆえに寂しい思いをしたり、経済的に苦しい思いをしたという2世の皆さんの訴えもございました。いかなることがありましても、宗教法人として一人の苦情が上がってもならないと考えておりますし、国と国民の皆様を巻き込んでのこのような事態に至ったことに関しては深く反省をいたしております。」と述べました。 　旧統一教会をめぐっては、文部科学省が10月、教団への解散命令を東京地裁に請求しました。国会では被害者の救済に向けて、教団の財産の保全を可能にする法整備の議論が行われています。 これについての言及もありました。解散命令請求が地裁に提出されたことについては、「当法人として、解散命令請求というこのたびの文科省の措置に関して、信教の自由、法の支配の観点から到底受け入れることはできません」と述べました。 また、供託金を準備する考えを新たに示しました。田中会長は、「司法の結論が出るまで供託金を準備して国に供託することを役員会で決定しました。金額は60億円から最大100億円を考えています」と述べ、特別供託金を提案するとしました。