2015年注目の邦画をピックアップ ── 「神様はバリにいる」「繕い裁つ人」など
ベテラン俳優陣が贈る笑いありのエンターテインメント作品から、大人気コミックの実写版まで、今年も邦画が熱い!2015年公開の話題の作品をご紹介。
繕い裁つ人
町の仕立て屋「南洋裁店」。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主、市江が作るオーダーメイド服は大人気。職人スタイルを貫くため量産はできず、ブランド化の依頼も断り続けていた。なじみの客たちは仕立てた服と共に年を重ね人生を彩る。映画『繕い裁つ人』は、そんな服にまつわる人々の人生を描いた優しい物語だ。 講談社「ハツキス」で連載の池辺葵による同名コミックを、『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』を代表作に持つ三島有紀子監督が映画化。市江を演じたのはTVドラマ『ひとつ屋根の下』でデビューし、『嫌われ松子の一生』で主役を演じた中谷美紀。ベテラン女優が演じる頑固な職人の姿に注目したい。『繕い裁つ人』は1月31日に新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開される。
Zアイランド
2014年、芸能生活30周年を迎えた俳優、哀川翔。その集大成とも言える主演最新作『Zアイランド』が今年劇場公開を迎える。 哀川が演じるのは、敵対する竹下組との抗争で傷を負い、解散に追い込まれた宗形組組長・宗形。抗争で服役していた弟分の武史の愛娘を追い、家族の思い出の地である銭荷島(ぜにじま)へと向かう宗形たちだったが、敵対していた竹下組の面々も偶然、組のクスリを持ち逃げした組員を追って銭荷島を目指していた。更に島では咳と高熱にうなされる原因不明の疫病が蔓延。島民を巻き込んだ闘いが始まる。 監督は『ドロップ』『漫才ギャング』『サンブンノイチ』など、次々と話題作を送り出す品川ヒロシ。哀川翔30周年の記念すべき映画ということで、鶴見辰吾や鈴木砂羽ら豪華キャストが集結。笑いあり、涙ありのハイテンションアクションに公開前から注目が集まる。
神様はバリにいる
もしも大富豪にあったら、お金持ちになるコツを教えると言われたらー。映画『神様はバリにいる』は、バリに実在する日本人大富豪のアニキと出会った人々が自分を見つけていく物語だ。 監督は『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男。サクセスハウツー本として大ヒットしたクロイワ・ショウ著書『出稼げば大富豪』を原案に、堤真一や尾野真千子、玉木宏ら豪華キャストを起用し、嘘のような実話から生まれた笑って元気になる開運エンターテイメントを描いた。 バリに住む日本人大富豪のアニキの破天荒な教えが、婚活ビジネスに失敗しバリに逃亡してきた元女社長や元ストーカーなどの人生を変えていく。実在するアニキのリアルな人生哲学は観る人に元気と勇気を与えてくれる。映画『神様はバリにいる』は1月17日より、新宿バルト9ほか全国で公開される。