巨人キャンプ地で「阪神は強い」 NPBコミッショナー異例のセ・リーグ総括
日本野球機構(NPB)の榊原定征コミッショナー(80)が17日、沖縄県那覇市内で行われる巨人キャンプを訪問した。午前中には浦添市内でヤクルトを視察。14日からロッテ、日本ハム、DeNA、中日、広島、阪神と8球団を見極めた上で「タイガースは強い」と、巨人のキャンプ地で阪神を褒めるというコミッショナーらしからぬビックリ発言でセ・リーグを総括した。 榊原コミッショナーはキャンプ地で、各球団の監督とも会話の場を持った。「昨年のWBC効果で野球に対する国民の皆さん期待が高まった。新しいファン層も非常に増えてきたと思いますね」。プロ野球全体として活気を喜び、各地で大勢のファン訪問に感謝した。 新生阿部巨人を筆頭に「非常に期待しています。大変、激戦になるんじゃないかと。全体としては拮抗(きっこう)した熱戦をやってくれるといいですね」とペナントレースの激しい攻防を予想し、高いレベルの混戦を期待。その上で、同コミッショナーは断言するように続けた。 「昨年も岡田監督の1年目を見させていただいた。全然雰囲気が違います」。12球団を統括するコミッショナーとしては、過去にあまり例のない発言。ただ、目で見た光景が確信させたようだ。「チャンピオンフラッグを毎日見ながら練習している。選手の自覚とか、自信が違います」とアレンパを予感していた。