島の物流環境復旧見えた?!…欠航続く「フェリー屋久島2」、3月下旬にも運航再開 海外発注のエンジン機器交換部品調達にめど
エンジン機器のトラブルで昨年10月から欠航が続く「フェリー屋久島2」が、3月下旬にも運航を再開する見込みであることが7日、分かった。交換部品の調達などにめどがついたという。運航する折田汽船(鹿児島市)は「早期の運航再開に向けて関係機関と交渉を続ける」としている。 【写真】フェリー屋久島2(左)とフェリーとしま2=7日、鹿児島市本港区南ふ頭
同社によると、交換部品は海外メーカーによる受注生産のため、早期の納品が難しかった。昨年末、3月25日ごろの納期と連絡があった。交換作業は2~3日を見込む。4月上旬に予定する1年置きのドック入り検査を3月上旬へ前倒しし、同時に交換できないか調整を続けている。 同社は昨年10月4日の定期点検で、エンジンの回転数を落とす「減速機」とエンジンを接続する部品に亀裂を確認し翌日から欠航した。同航路は現在、町が1月末までの代替輸送を同業他社へ委託するものの2月以降は未定。県と町は8日に連絡会を開き情報共有や代替輸送の調整に取り組む。 折田汽船は島内の物流需要に応じて、他の貨物船事業者にチャーター運航の委託も検討するという。同社担当者は「民間だけでは代替船の確保が難しく関係機関には感謝しかない。島民に迷惑をかけており、早期の運航再開を目指す」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島