【DDT】12.22後楽園で石井智宏と対戦する飯野雄貴「エルボー1発、どれだけ衝撃があるのか楽しみです」
――他団体出場は刺激を受けますか? 飯野:受けますね。アウェイだと、やることも違うし経験できることも変わってきます。一箇所に止まったままでも成長はできるけど、ある程度の成長以上のものは難しい。フリーや他団体の選手と戦い、そこに混ざることでいろんな戦い方を学びました。 ――9月、KANON選手から「いつでもどこでも挑戦権」を奪取、MAO選手を破り第13代DDT UNIVERSAL王者に。“飯野雄貴”としてシングル王座初戴冠です。 飯野:素直に嬉しかったですね。僕の解釈ですが、「バーニングは個々で考えるユニット」です。個人個人で考え技を磨く。遠藤さんが一つ一つ細かく指導はしない。もちろんアドバイスを求めたら返してくれます。 バーニングに加入して色々考えました。技に関して悩んだりすると遠藤さんは「やってみな」と背中を押してくれます。決して否定しない。自分で考えることは大切です。この1年で「自分で考える力」を身につけられたと思います。 9月は自分で考え、DDT UNIVERSAL王者が防衛戦後で疲弊している時、手に入れた“いつどこ挑戦権”を行使しました。
――ところで飯野選手がバーニングエルボーを出す時、会場から「イエーイ」とコールが起きるようになったのが、DDT UNIVERSAL王座を戴冠した頃だと思います。 飯野:9月29日後楽園、武知海青さん(THE RAMPAGE )のプロレス2戦目。この日、自分はDDT UNIVERSAL王座の初防衛戦で納谷幸男さんと戦いました。バーニングエルボーの際、コール&レスポンスすることで「こうやって掛け声を合わせて楽しむんだ」とプロレスを初めて観る人に伝えたかった。ですから何度か繰り返しました。 ――それが超満員札止めの後楽園ホールで見事にハマりましたね。 飯野:武知さん目的でDDTを観戦来てくれる方に、どうしたらプロレスの楽しみ方を伝えられるのか考えました。それが上手くいきましたね。 ――9月、いつどこ挑戦権を行使されDDT UNIVERSAL王座はMAO選手に奪還されました。飯野選手は約40日間、第13代DDT UNIVERSAL王者として君臨。王座を戴冠していた時期はどんなことを感じていましたか? 飯野:DDT UNIVERSAL王座はMAOさんのイメージが強かった。MAOさんは海外でタイトル戦もしたし、最多連続防衛11回も記録している。 MAOさんの魅力は「リング上で何をするんだろう?」「どんなプロレスを見せてくれるんだろう」とファンをワクワクされるところ、引き出しもたくさんある。 だったら「自分はどんな戦い方ができるのだろう?」と考えました。力vs力、真正面からぶつかり合う戦い。スピアであったりエルボーであったり「飯野雄貴のプロレス」を表現しました。 DDT UNIVERSAL王者として、MAOさんとは別の戦い方を提案した約40日間でしたね。