温室ガス、20年代に減る可能性 国連、COP28控え分析
国連の気候変動枠組み条約事務局は14日、各国が掲げる最新の温室効果ガスの排出削減目標が達成できた場合、世界全体の排出量が2020年代に減少に転じる可能性が高いと分析した報告書を公表した。一方で今世紀末の気温上昇を1.5度に抑えるパリ協定の目標に必要な削減量には遠く及ばないと指摘した。 グテレス国連事務総長は「世界は気候危機への対処に失敗しつつある」とコメント。今月末から始まるCOP28は世界の対策の進捗評価が主要議題となる予定で、今回の報告書などが議論に反映される見込み。各国の削減目標の引き上げにつながる成果が出せるかどうかが注目されている。