秋のランカーシーバスは「ベイトの位置」と「レンジの把握」が攻略の鍵!
関東が誇る一大シーバスフィールド「涸沼(ひぬま)」をホームとするシーバスエキスパート・檜山さん(通称ヒヤマン)。涸沼でこれまでキャッチしたランカーシーバス(80cmオーバー)は数知れず。しかもいずれのランカーも四季に沿った「独自の狙い方」でキャッチしているという。そんな檜山さんが培ったランカーシーバス攻略タクティクスをルアマガプラスで公開!パターンや時合、ルアーなど、どのような事を意識してランカー導き出しているのか。檜山さん自身実釣記をもとに解説していただきます。今回はハイシーズンを迎えた涸沼でのランカーハント!しかし、今年は例年以上に厳しい状況が続いていた…。 【画像】《秋のランカーシーバス攻略》写真ギャラリー
北関東が誇るランカーシーバスハンター・ヒヤマン!
檜山敏崇(ひやま・としたか)茨城シーバスの聖地・涸沼をホームとするDAIWAフィールドテスター。「涸沼=ヒヤマン」と呼ばれるほどの涸沼水系エキスパートであり、これまでに数多の涸沼ランカーをキャッチしてきた凄腕。大型ルアーからワームまで、幅広いルアーを使いこなし、難攻不落とされるボイル攻略も得意とする。茨城サーフのフラットフィッシュのエキスパートとしての顔も持つ。
檜山「皆様こんにちは、DAIWAフィールドテスターの檜山敏崇です。シーバスゲームは今、正に秋本番の最盛期!今回も私のメインフィールドである、涸沼水系の秋のランカー攻略をお伝えしたいと思います。 毎回私の担当月である偶数月にお届けしているこの記事ですが、9月10月のランカーの釣果を追い求め過ぎてしまい11月になってしまいました(汗) 個人的にも納得の行く釣果を出すのがなかなか難しく、釣行を優先したため、記事を仕上げるのが遅くなりました」 長年涸沼に通い続けるエキスパートも手を焼く…。以前よりも厳しい状況は当連載でも語っていたが、ハイシーズンに突入しても尚、厳しい状況が続く今年の涸沼とは!?
沖のイナッコボイル攻略で「超遠投」が求められた9月
檜山「今年の夏は猛暑でした。9月に入っても真夏の勢いは衰えず。夏真っ盛りでまとまった雨もあまり無い状況が続いておりました」 今年の9月の関東は一部エリアでは線状降水帯なども発生したが、例年以上に暑く、平均気温も高く夏を大きく引きずっていた。この時点でも秋の涸沼水系の状況は容易に予測がつくだろう。 檜山「まだまだ夏の雰囲気を持続していた9月の涸沼。メインベイトであるイナッコの群れは岸際よりも遥か沖の流芯付近に溜まっている状況。数百m沖では激しくボイルしているものの全くもってルアーは届かない状況です。 ボイルもイナッコも遠い状況ですが、潮の上下が緩くなるタイミングでイナッコの大群は移動をします。その移動につられてシーバスも動くのですが、イナッコの大群が岸際に寄るタイミングは大きなチャンス。射程圏内にベイトが近寄ればルアーは届くのですが、そんなタイミングに上手く遭遇できるかはフィールドに数多く通うしかありません。 ですが、沖の群れの停滞は暫く続きました。岸近くに寄るタイミングまで待つか、それとも遠投して沖を攻めるか…。限られた時間の中で釣果に結びつけるには後者の『飛距離で稼ぎ沖を攻める!』これしかありませんでした」 そんなシチュエーションで活躍を見せたのが、超遠投が可能なシンキングペンシル『オーバードライブ95S-LI』だった。 檜山「脅威の100m越えの飛距離は伊達じゃありません!さらに従来重いシンキングペンシルは沈みも速いのですが、このルアーは浮き上がりも早いのが特徴で、遠浅の涸沼でもロッドポジションと巻速度で長い距離をボトムを擦らずにトレースする事が可能なんです」 檜山「スローからミディアムリトリーブでバタバタとワイドにテールスイングするアクションなのですが、これにより大量のイナッコ郡の中でも強烈にアピールしてバイトを誘発します! 私の友人もこの飛距離とハイアピールの虜になってしまい、いつの間にか釣りそっちのけでどっちが遠くに飛ばせたか飛距離大会になってたりもしました(笑)」 【画像】私と同様に20年以上涸沼に通う友人もオーバードライブ95S-LIで良型をキャッチ!