なぜサウサンプトンは菅原由勢を獲得したのか。ライバルと比較して地元紙が見解「お買い得な補強かもしれない」
「チャンスメークを狙う攻撃的なSB」と紹介
7月14日、日本代表の菅原由勢のサウサンプトン移籍が正式に発表された。李忠成、吉田麻也、南野拓実に続く、クラブ史上4人目の日本人選手誕生だ。 【動画】サウサンプトンが公開した菅原のウェルカムムービー AZでの実績をひっさげてプレミアリーグに挑戦する菅原。地元紙『Daily Echo』は同日、「スガワラはチャンスメークを狙う攻撃的なSBだ。相手を抜き、危険なクロスを入れる能力を持ち、定期的にチャンスメークをする」と評価した。 チャンピオンシップ(英2部)とエールディビジの違いはあるとしつつ、同紙はポジションが重なるカイル・ウォーカー=ピータースより菅原が良いスタッツと指摘。一方で、「改善可能なエリアは守備かもしれない」と続けている。 「1試合平均1.17タックルで、平均0.82回の勝利だ。これらは1.73タックルで1.12回勝利のウォーカー=ピータースをやや下回る。ただ、ドリブルに対峙したときは66%でタックルとよくやっている」 FKキッカーとなる可能性もあることを伝えたうえで、Daily Echoはサウサンプトンが菅原を獲得した理由について、「ウォーカー=ピータースのクラブでの未来が終わりに近づき、サウサンプトンは右SBが必要だ。(前者は)契約が残り1年で、来年フリーで手放したくはない」と報じた。 「スガワラはすぐにトップチームのサッカーに適応し、オランダでの生活にもスムースに溶け込んだ。セインツは彼がプレミアリーグでも同じようにできることを願っているだろう。600万ポンド(約12億円)と報じられており、スガワラはお買い得な補強となるかもしれない」 「ウォーカー=ピータースが移籍したら痛手だろう。だが、スガワラが理論上は適切な代役になり得ると思われる。彼はチームの特徴に非常によくフィットする。昇格組のチームに欧州での経験を加えてくれるだろう」 新たな日本人プレミアリーガーとなった菅原の活躍に期待だ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部