詩情豊か、影絵の第一人者...藤城清治さん作品展 西武福井店
日本の影絵の第一人者で、幅広い世代から人気を集める影絵作家、藤城清治さんの作品展「祝百寿 光と影のファンタジー 藤城清治版画展」が7月17日、福井県福井市の西武福井店で開幕した。人や動物、植物などをモチーフにした版画作品29点を展示、販売している。23日まで。 藤城さんは1924年に東京で生まれ、昭和20年代に影絵の創作を始めた。国内外で作品展を開くなど、100歳を迎えた現在も作品を生み出している。県内での作品展は2021年以来、3年ぶりで、作品を身近に感じてもらおうと、代表作を手に取りやすいサイズの版画にし出品した。 「生きるよろこび」は、藤城さんの「友達であり分身」という小人が楽器を持ち、草木や魚、鳥などがまるで踊っているかのように楽しげに描かれた作品。片刃のカミソリで切り抜いた葉や風になびく髪には、精巧な技術が光る。透明感のある色が醸し出す詩情豊かな作品が、訪れた人を物語の世界に引き込んでいた。 観覧無料。午前10時~午後7時半(最終日は同4時まで)。