任天堂、「ゼルダ」販売数1950万本・映画マリオでIP売上+133%に!! 業績予想も上方修正し増配へ。2024年3月期上期決算
任天堂株式会社(東証プライム、7974、以下「同社」という)が、2024年3月期第2四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年9月30日)を発表した。 【図表付きで記事を読む】任天堂、業績好調で業績予想上方修正し配当も増額へ ゲーム専用機ビジネスによる売上高の増加に加え、映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」関連の売上を含むモバイル・IP関連収入等の増加や為替レートが円安に大きく推移した。 その結果、売上高はNintendo Switch発売以降で最大となった。 通期業績予想も上方修正し、配当予想も通期で+34円となる見込みである。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
任天堂の当第2四半期連結業績
●任天堂の売上高 ・2023年5月に発売した「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」:1950万本 ・2023年7月に発売した「Pikmin 4」:261万本 の販売となり、当期に発売した新作タイトルがそれぞれ順調に販売を伸ばした。 また、「マリオカート8 デラックス」が322万本(累計販売本数5701万本)の販売を記録するなど、2023年4月に公開された映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の効果もあり「マリオ」関連タイトルが好調に推移した。 その他のタイトルも安定した販売状況となり、当期のミリオンセラータイトルは、ソフトメーカータイトルも含めて16タイトルとなった。 ハードウェアでは、販売単価の高いNintendo Switch(有機ELモデル)の販売割合が高くなった。 これらの結果、 ・ハードウェア販売台数:前年同期比+2.4%の684万台 ・ソフトウェア販売本数:前年同期比+1.8%の9708万本 となり、ゲーム専用機ビジネスの売上高は前年同期比+16.7%の7367億円となった。 モバイル・IP関連収入等については、主に映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」関連の売上が当期に発生したことにより、売上高は前年同期比+133.3%の550億円となった。 以上より、当上期の売上高は前年同期比+21.2%の7962億円となった。 なお、そのうち海外売上高は6236億円を占め、海外売上高比率は78.3%にもなる。 ●任天堂の利益 売上総利益(粗利)は、売上高が増加したことにより前年同期比+20.5%の4720億円となった。 売上総利益率(粗利率)は、利益率の高いデジタル売上比率の低下や他モデルと比較して利益率の低いNintendo Switch(有機ELモデル)の販売割合が高くなったことなどで、前年同期と同水準であった。 営業利益は、売上総利益が増加したことに加え、販管費比率が低下したことに伴い、前年同期比+27.0%の2799億円となった。 経常利益は、営業利益の増加に加え、海外の金利が上昇したことによる受取利息の増加などにより、前年同期比+17.8%増の3800億円であった。 以上より、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比+17.7%の2712億円となった。
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