「光る君へ」軟骨無形成症のダンサー、DAIKIの挑戦 晴明の従者役で話題
日頃も大河ドラマのことが頭から離れず、撮影初期には無意識に須麻流の佇まいとなりダンス仲間にツッコまれることもあったと笑うDAIKI。「最初のころは、撮影が終わってからも須麻流のことを考えていたせいか、やたら姿勢が良くなっちゃって、仲間に“何それ?”って言われたりしました(笑)。あと須麻流は一切笑わないので、つい習慣で笑いをこらえてしまったり(笑)。今は俳優とダンサー、それぞれすみ分けられるようになりましたけど、役者というのはそうやって引き出しを作っていくんだなと勉強になりますし、楽しいですね」
そうした努力が結実したかのように周囲の反響も大きいという。「街中で声をかけられたり、ありがたいことに多くの方に知っていただいているようです。公園でお子さんから“須麻流だ!”って言われたんですけど、役として覚えていただけるって一番うれしいことで励みになります。これが俳優をやってく上で感じる幸せなんだなと……」 学びも多く、「止まっているだけでこれだけの時間を過ごすとか、目線だけを使うとか、表情だけを使うとか、ここまで追求したことは初めてだったので、表現者として成長させていただけてる場所だなと。これまでにない時間を過ごさせていただいています」と充実した様子のDAIKI。「まだまだわからないことも多く、コミュニケーションをとっていかなければと思っていますが撮影は毎回楽しく、自分が出ていないシーンの撮影も観ていたいですし、いつまでもいたいと思える現場です。これからも引き続き、障害のある方が“挑戦したい”と思ってくださるように努力を続けていけたらと思っています」と目を輝かせていた。(取材・文:編集部 石井百合子)