韓国発「ミュード」代表のレミが語る「約1000本のマスカラを試した私が、世界中の人が満足できるマスカラを作ったわけ」
自信作のマスカラは100万個超販売
WWD:デビュー時に発売した “インスパイア カーリング マスカラ”は、各オンラインメディア・モールでの売り上げランキング1位を多数獲得した。
レミ:開発には1年半かかり、化学研究員の父親に協力してもらい成分開発にも力を入れました。メイクアイテムでもスキンケアのような効果が期待できる自然由来のフィトケラチンとビオチンを配合し、まつ毛も保護しています。もちろんカールのキープ力も抜群です。この商品は、マスカラのレビューをしていた私が自信を持って開発したことから、多くの人を魅了することができデビューから現在までで100万個以上売れ、ベストセラー商品となっています。
WWD:中心顧客層や年商は?
レミ:韓国は20~30代ですね。韓国版セフォラと話題の店舗、シコル(CHICOR)などに約20店舗出店していますが、売り上げの70%がECサイトになります。売上高は20年が10億ウォン(約1億1000万円)、21年が30億ウォン(約3億3000万円)、22、23年が66億ウォン(約7億3000万円)。23年はオリーブヤングのオンラインを強化するなど、事業の精度を高めることに注力し、順調に推移しています。海外の売上高が約60%を占め、香港や台湾、中国など8つの国と地域で展開。1月にはベトナムに参入しました。
WWD:日本では昨年、伊藤忠商事と日本市場における独占輸入販売契約を結んだ。
レミ:20年7月にブランドを立ち上げ、翌月にはQ10に出店しました。21年に韓国企業経由で日本のバラエティーショップで販売したのですが、情報把握が難しく22年に休止することに。今回、伊藤忠商事とタッグを組むことで、新商品の展開がスムーズになりますし、日本の声を素早くフィードバックしてもらえる環境になりました。日本の中心顧客層は10~20代と韓国と比べ少し若い世代に支持されています。30~40代からはオフラインでも購入したいとの要望があり、バラエティーショップやドラッグストアでも展開しているので、反応に期待しているところです。