入浴時やトイレでも注意!「ヒートショック」命の危険も…予防と対処法は
南海放送
きょうは、今治や西条などで今シーズン最も寒い朝となるなど先週末以降、愛媛県内も冷え込みが強くなってきました。 冬の到来にあわせ、気をつけたい一つが“ヒートショック”です。命の危険もあるこのヒートショックの予防法と対処法とは? 和氣アナ: 「午後1時です。日差しはあるんですが空気はひんやりとしていて、マイクを持つ右手がどんどん冷たくなっていくのが分かります。公園の木々も随分葉が落ちて、冬らしい装いになってきました」 松山ではけさの最低気温が4.6℃、最高気温も12.6℃とこの時期らしい冷え込みとなりました。 また、今治、西条、大三島ではけさの気温が今シーズン最低を記録、週間予報を見ても、この先、県内では最高気温が10℃台前半と寒い日が続く見込みです。 寒さが増すにつれてリスクが高まるのが… 日本赤十字社愛媛県支部 黒神栄治 参事: 「浴槽での不慮の事故、ヒートショックなどが非常に多く出る時期」 冬場の入浴時などに急激な温度変化で血圧が上下し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす、ヒートショック。 厚生労働省の統計によると、2021年には65歳以上の4750人がヒートショックが原因の一つとみられる浴槽内での不慮の事故で亡くなっています。 このヒートショック、高齢者に起こりやすいかと思いきや、最近は30代など若い世代でも事例があるといいます。 黒神さんによると、ヒートショックを予防するために事前に、脱衣所を温めることや浴槽から急に立ち上がらない、入浴前に家族に声をかけるなどがポイントとのこと。 黒神さん: 「可能性をもちろんゼロにすることは難しいが、事前に予防することで可能性を下げることは十分に可能」 そして、入浴時以外にも要注意スポットなのが… 日本赤十字社愛媛県支部 鵜久森陽子 看護師: 「おトイレも、ヒートショックの危険が高い場所になる。排便するときに”いきむ”と血圧が上がる。そうすると脳出血であったりのリスクが高くなる」 特に、気温が一番下がる夜明け前の時間帯がリスクが高まるといいます。 「便座を温めておくであったり(便座)カバーをかけて冷たいのを予防することで事前に少しでもリスクは減るかと思う」
もし、家族がヒートショックになったら。日本赤十字社愛媛県支部では、家族の救命率を少しでも上げるため、胸骨圧迫といった心肺蘇生法も学んでほしいと呼びかけます。 黒神さん: 「一次救命処置というのは一般の方誰でもできる。ご家族みなさんで予防を習慣化してほしい」