[MOM4766]帝京GK大橋藍(3年)_失点も動じずに好守を継続、PK戦で武器の「読む力」発揮
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [7.15神栖ワールドユースフットボール準決勝 帝京高 1-1(PK4-3)尚志高 神栖市海浜サッカー場A] 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 帝京高(東京)は後半残り3分に追いつき、PK戦で勝利。鮮烈ゴールを決めたFW宮本周征(2年)とともに、GK大橋藍(3年=FC東京U-15深川出身)が勝利の立て役者となった。 前半にPAへ抜け出してきた相手のシュートを止めると、後半にも1対1の状況でシュートストップ。タイミングを合わせて距離を詰め、決定機を阻止した。この試合、自分のミスから相手に流れを与えてセットプレーで失点したことを反省。だが、引きずらずに立て直し、好セーブと前向きな声がけで2点目を与えなかった。 指揮を執った落合貴嗣GKコーチも、我慢の時間帯が長い中で大橋中心に1点差を維持したことを勝利に挙げていた。「後半は流れ的に持ってかれそうだった時もあったんですけど、みんな身体を張って守ってくれた」と大橋はDF陣に感謝。そして、守護神はPK戦でチームを勝たせた。 PK戦が始まる前から帝京の選手たちは大橋がPKを止めることを確信した声がけ。大橋はその期待に応え、4人目を完璧にセーブした。「相手の目線見てみて、こっち見たんで、ドンピシャで当たった」と右へ跳んでストップ。その大橋は試合中も、相手の身体の重心や軸足を見てシュートストップに繋げている。 「高校年代になるとシュートも速いので、反応でやると、良いコースに蹴られたりすると止めることができない」。身長178cmと特別なサイズがないからこそ、意識して読みの精度を高めてきた。プリンスリーグ関東1部の栃木U-18戦でも前半にPKを止めている大橋はこの日のPKでも、「読めば絶対、自分は止めれる」と自信を持って跳躍。1本止めて相手にプレッシャーを掛けると、尚志は続く5人目がポストに当て、決着がついた。 大橋は「何か、止めても『普通』みたい感じなんで、ちょっと喜んで欲しいですけど、そう思われてるってことは、止めれるという信頼度があるのかなって思うので、プラスに捉えればいい」。27日初戦のインターハイで優勝するためにはPK戦で勝つ力も必要。守護神は磨き上げた「読む力」を活かし、期待に応える。
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