【KNOCK OUT】3つのタイトルマッチ=デンサヤームvs.良太郎、セーンダオレックvs.大谷翔司、クンタップvs.津崎善郎
2024年12月1日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.6』の対戦カードが発表された。 【写真】良太郎は3階級制覇を狙う 今大会ではREDスーパーライト級王座決定戦、BLACKライト級王座決定戦、REDスーパーウェルター級王座統一戦と3つのタイトルマッチが行われる。また、中島vs.蛇鬼の剛腕対決、女子の新鋭4選手の出場もある。 ▼KNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦 3分5R延長1R デンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム) 良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI) デンサヤームは83勝(9KO)28敗3分の戦績を持つムエタイの猛者。175cmの長身サウスポーで、ロングリーチを活かして蹴り技を得意とする。2019年『True 4U』のバンタム級トーナメントで優勝。2020年3月の『K'FESTA.3』でK-1初参戦を果たし、判定負けも武居由樹を長い手足から繰り出すパンチと蹴りで苦しめた。 2022年から日本に移住し、K-1を主戦場にするも連敗。2023年11月にKNOCK OUTのオープンフィンガーグローブ戦に臨み不可思に判定で勝利すると、12月のKrushでは町田光にも判定勝ち。2024年2月のKNOCK OUTではマルコス・リオスをヒジでTKOに破って3連勝も9月にクンクメールのエイ・マムリンプートングに延長RでKO負けを喫した。 良太郎は“千の職質を受けた男”として知られる強面で、パンチと首相撲からのヒザ蹴りを武器に2017年11月にはREBELS-MUAYTHAIライト級王座を獲得。2019年2月には初防衛にも成功している。2022年7月に渡部太基に判定勝ち、9月の初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座を懸けての再戦も判定で制し、初代王座に就いた。同王座を返上して臨んだ2023年9月のKNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦ではバズーカ巧樹に延長戦の末に敗れ、2024年2月には健太判定で敗れ連敗中。戦績は15勝(5KO)15敗5分。最近はMMA&キックボクシングのトレーナーとして活躍していたが、約10カ月ぶりに選手としてリングに上がる。 ▼第3代KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦 3分3R延長1R セーンダオレック・Y’ZDジム(タイ/Y`ZD GYM) 大谷翔司(スクランブル渋谷) 久井大夢が返上した王座の第3代王座決定戦が行われる。両者は6月の再戦。 セーンダオレックは21歳にして161勝36敗5分と200戦以上の経験を持つサウスポー。現在は日本のY'ZDジムでトレーナーを務めながら、試合出場している。KNOCK OUTには2024年4月に初参戦すると重森陽太に判定で敗れたが、6月に大谷翔司から左ストレートでTKO勝利を奪った。 大谷は陸上自衛隊徒手格闘部隊出身。2016年にデビューし、2020年8月にJAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王座に就いた。12月にはKNOCK OUT-BLACKライト級王者バズーカ巧樹に勝利も、2021年5月のタイトルマッチでの再戦では判定負け。2022年4月には『RIZIN TRIGGER 3rd』で初回KO勝ち。7月には梅野源治に3RでTKO負け。2023年6月はKrushに乗り込んで児玉兼慎から判定勝ちしたが、9月のKNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦で久井大夢に敗れた。12月には再びKrushで大沢文也に延長戦の末に勝利、2024年2月はキム・ウスンに初回TKO勝ちするも、2024年6月にセーンダオレックにTKO負けとなった。10月の再起戦では宮本雅大を得意の右ストレートでKO。戦績は21勝(12KO)10敗3分。 ▼KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R延長1R クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM/正規王者) 津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/暫定王者) 正規王者クンタップと暫定王者・津崎の王座統一戦。 クンタップはルンピニースタジアムで2位、ラジャダムナンスタジアムで3位(ウェルター級)まで上り詰めた実力者で、その後は日本で活躍。WMC世界ウェルター級王座、M-1スーパーウェルター級王座、WMAF世界スーパーウェルター級王座を獲得し、新田明臣、白須康仁、石毛慎也など国内トップ選手と数多く対戦。2004年にはアンディ・サワーと対戦したほか、MMAにも挑戦して2005年に矢野卓見、2012年に星野大介と戦っている。44歳となった今も現役で、2022年10月にはKNOCK OUTで中島弘貴に勝利、12月には王座決定戦で津崎善郎を破りKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座に就いた。2023年3月、木村“フィリップ”ミノルにKOで敗れたが、木村の禁止薬物使用で無効試合となっている。今回は11月にMASATO BRAVELYに判定で敗れて以来の試合で初防衛戦となる。戦績は73勝(21KO)19敗9分1無効試合。 津崎は現ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持ち、2020年9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。2020年12月のREBELSでは渡慶次幸平に判定勝ち。2022年12月にはクンタップと第2代KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座決定戦を争ったが判定で敗れた。2024年2月、MASATO BRAVELYとKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王座決定戦を争い、判定勝ちで暫定王座に就いている。 ▼KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 3分3R延長1R 中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷) 蛇鬼将矢(team阿修羅道/TOPGUNGYM) 中島は無敗のまま「Krush 70kg Tournament 2009」で優勝。2010年3月には「K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kg日本トーナメント」で準優勝。2012年にはIT'S SHOWTIMEの日本王座として制定されたSTJ 70kg MAXの初代王者にも輝いている。2015年4月には第3代Krushスーパー・ウェルター級王座を獲得。2021年5月よりKNOCK OUT初参戦を果たすと5連勝(4KO)を飾ったが、2022年10月のクンタップ戦で判定に敗れ連勝がストップした。2023年4月、西川康平にKO勝ちで再起したのも束の間、2024年2月にKrushの小田尋久に延長戦で惜敗。戦績は31勝(19KO)18敗。 蛇鬼は地下格闘技出身で、2020年10月にNKBウェルター級王座を戴冠。RISR、RIZIN、NARIAGARIと渡り歩り、2023年11月に『BreakingDown』に初参戦。“Mr.BreakingDown”の異名を持つ川島悠汰をキックルールでKO。2024年2月には外枦保尋斗に判定勝ちで2連勝をあげ、2024年3月に念願のRIZIN再出場を果たしたがRISEの憂也にKO負けを喫した。KNOCK OUTには初参戦。戦績は11勝(5KO)10敗2分。 ▼KNOCK OUT-BLACK -57.0kg契約 3分3R延長1R 福田拓海(クロスポイント大泉) 遊羅(My Way Spirits) 福田はK-1アマチュア、KNOCK OUTアマチュアを経てプロデビュー。2024年6月には古木誠也の対戦相手に抜擢されたが、初回KOで敗れた。戦績は4勝(2KO)2敗。 遊羅はINNOVATIONがホームリングで、2023年にはINNOVATIONフェザー級王座決定トーナメントにも出場している。今回が初参戦で戦績は4勝(2KO)6敗。 ▼KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R延長1R 羽黒慈夢(クロスポイント大泉) 根本恵伍(ONE`S GOAL) 羽黒は2023年4月にプロデビューし、現在まで4勝(3KO)無敗1分のホープ。根本は1勝1敗で今回が初参戦。 ▼KNOCK OUT-RED -59.0kg契約 3分3R 坂根卓弥(クロスポイント吉祥寺) 北島颯人 坂根は2023年4月にデビュー、戦績は1敗1分。北島颯人は今回が初参戦。 ▼KNOCK OUT-BLACK女子-46.0kg契約 3分3R Kiho(KNOCK OUT GYM 調布) MIYU(DFC Team LEOS) Kihoはアマチュアで20戦以上を経験。2020年12月の『KROSS×OVER』でプロ初のKO勝ちを飾ると、2021年2月からKrushに参戦したが5敗4分で白星をあげることが出来なかった。ジムを移籍して心機一転、2024年4月KNOCK OUTのリングで再出発するとKAIに判定勝ちで連敗脱出。左膝前十字靭帯断裂からの再建手術を経ての復帰戦となる。戦績は4勝(1KO)6敗4分。 MIYUは空手、キックボクシング、柔術を学び2023年7月にパンクラスでプロデビュー、12月には修斗にも出場。2024年からは立ち技の試合にも出場し、4月にシュートボクシングで坂本梨香に勝利、6月にはキックボクシングでも勝利を収めたが、同じ6月のSBで風羽に判定負け。KNOCK OUTには初参戦。 ▼KNOCK OUT-BLACK女子-48.0kg契約 3分3R 堀田優月(闘神塾) 坂本梨香(BELLWOOD FIGHT TEAM) 堀田は幼少の頃から極真空手を学び、『全日本ジュニアチャンピオンシップ』では優勝2回、準優勝3回。その他にフルコンタクト空手で数々の優勝・入賞経験を持ち、ジュニアキックボクシングにも出場して合計7本のベルトを保持。プロ大会のリングでのアマチュアマッチにも出場するなど着実に経験を積み、今春高校生となって2024年6月にNJKFでプロデビュー、元BreakingDownの杉田風夏から勝利を奪った。9月の2戦目ではベテランの芳美にも勝利。強すぎて対戦相手が見つからないという。K-1 WORLD GP女子フライ級王者SAHOの後輩。皇治の大ファンで「皇治推し歴4年」。 坂本は2023年11月にシュートボクシングでプロデビュー戦を勝利、2戦目でMIYUに判定負け。10月の3戦目では国内無敗のミネルヴァ認定アトム級王者Naoと引き分けた。
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