松下洸平がハマリ役…クールさと優しさが混在する演技の魅力とは? ドラマ『放課後カルテ』第1話考察レビュー
クールさと優しさが混在する松下洸平の芝居
厳しくも温かい。そんなキャラクターに血を通わせたのはやはり松下洸平の力によるところも大きいだろう。なんとなく不機嫌な雰囲気を漂わせる牧野を演じる際、首を少し傾けたりするような所作で、取っつきづらそうな人間性を表現。語尾についても「~なのか」という言葉が多く、吐き捨てるような発声でぶっきらぼうな人間性を表している。 もちろん、牧野はただ厳しいだけのキャラクターではないのは前述の通りで、松下の瞳の明かりからは、医師としての仕事に向き合う熱量と患者を思う優しさもしっかりと伝わってくる。クールな雰囲気と優しい声が混在する松下だからこそ、牧野は具現化することができた人物だと言えるだろう。 そんな牧野だが、第1話の最後には「牧野先生って患者を殺したらしいよ」という児童による衝撃的な噂が飛び込んでくる。今の牧野はどのようにして形成されたのか、彼の過去にも注目で、松下がどのようにして牧野の“変化”を表現していくかも注視していきたい。 【著者プロフィール:まっつ】 1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
まっつ