映画「雨の中の慾情」の舞台あいさつを行った（左から）森田剛、成田凌、中村映里子、竹中直人

　俳優の成田凌が３０日、都内で主演映画「雨の中の慾情（よくじょう）」（片山慎三監督）の公開記念あいさつを共演の中村映里子、森田剛、竹中直人らと行った。 　漫画家・つげ義春氏の短編を原作に、片山監督の独創性が加わったラブストーリー。売れない漫画家（成田）と小説家志望の男（森田）、なまめかしい魅力をもつ未亡人（中村）の関係性が描かれる作品で、台湾で撮影された。 　印象に残っているシーンを尋ねられた成田は「森田さん演じる伊守に『いい顔するね』と言われるんですけど、台本を初めて読んだときから、いい顔しなきゃと思ってすごい考えましたね」と回想。「リハーサルしてテストして本番で全部迷ってて、全部違う顔をしていたと思うんですけど。誰も正解が分からない」と苦笑した。 　竹中は「僕現場でよく口笛吹いてしまうんですけど、口笛吹いたことで剛を怒らせて…」と本気とも冗談ともつかない告白。森田は「台湾の風景ともマッチしていて、でも本当にずっと吹いてらっしゃるんで『うるせえな。みんな思ってないのかな』と思ったんですけど…」と笑わせつつ「でもなんか口笛と台湾の景色が残ってますね」と振り返っていた。