「モーニングショー」玉川徹氏、増加する「自転車」重大事故で提言「原則、歩道は自転車禁止にするべき」
テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は18日、自転車による重大事故が増えていることを特集した。 スタジオでは、今月8日に東京・三鷹市で16歳の女子高生が自転車に乗って帰宅途中に散歩中の85歳の男性と正面からぶつかり男性は後頭部を強く打って死亡。昨年11月には山形・米沢市で会社員の男性が下り坂の歩道を時速35キロで走行。歩いていた59歳の男性と衝突し死亡させた。昨年10月に佐賀・小城市で50代の男性警察官が自転車で通勤中に横断歩道を青信号で通行中の70代の男性と衝突。男性は頭の骨を折るなどし死亡した重大事故の事例を伝えた。 また、自転車と歩行者の事故は昨年、3208件で過去20年で最高。このうち歩行者が死亡・重傷した事故は358件だったことも報じた。スタジオにゲスト出演したNPO法人自転車活用推進研究会の小林成基理事長は、事故の要因のひとつに「歩道を自転車が我が物顔で走るのが増えてきている」などと指摘した。 警視庁のホームページには、自転車の通行について車道の左側通行が原則であり、歩道は例外的に通行することができる。歩道を通行できるのは、道路標識等で指定された場合、運転者が13歳未満や70歳以上の高齢者や身体の不自由な人の場合、車道又は交通の状況から見てやむをえない場合などと記され、「歩行者用道路を警察署長の許可を受け、または禁止の対象から除外されていることにより通行するときは、特に歩行者に注意して徐行しなければなりません」と定めている。 こうしたルールを背景にした小林氏らの発言を受けコメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は自転車が「歩道を走っているんです、とにかく。歩行者のために歩道を広げていったんです、長い時間をかけて。ところが、自転車が歩道を走っていいっていうふうな話が出た。でも、徐行なんです。徐行でって条件がついているんだけど、走っていいってことだけあって、すっ飛ばしているんです」と指摘し「広い歩道を歩いてる時でも自転車がいつ後ろから来るかわからないから、歩道を少し横に動こうと思うときには後ろを気にしているんです。おかしいでしょ?歩道だから歩行者が安心して歩ける場所が歩道のはずなのに、自転車が我が物顔で走ることがあって後ろを気にしなければいけない。おかしい話なんです。相当、今、おかしい状態になっているっていう認識です」と憤りをあらわにした。 その上で「原則、歩道は自転車禁止にするべきだと思う」と提言し「それを良しとしていることがこういうふうな事故につながっている」と指摘した。さらに「あくまで自転車は車両なんです」と訴えていた。
報知新聞社