『LOVE CATCHER Japan』6話ーー「貧乏な家庭で育った」脱落者が求めたのは“金か愛か”
愛とお金の究極の選択を迫られる恋愛エンターテインメントショー『LOVE CATCHER Japan』が、12月16日からABEMAにて放送を開始。この番組は韓国の「CJ ENM」傘下の「Mnet」が制作した『ラブキャッチャー』の日本版で、日本での制作は「ABEMA」と吉本興業が共同で行っている。番組に参加する10人の男女は、自分の正体を隠しながらゲームに挑む。参加者たちの恋の行方、人間性、内面の葛藤、そして最後まで誰も予想ができない結末に注目が集まる。 【写真】乗馬デートをするみさきとともきのところにやってきたのは……? 今回は、これまで放送されたエピソードの中で、最も過酷な回となった『LOVE CATCHER Japan』第6話の見どころを解説する。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 6日目を迎え、「誰がマネーキャッチャーなのか」と疑念が募るメンバーたち。自分の想い人がマネーキャッチャーの可能性も踏まえ、それぞれの考察が雑談のなかでも飛び交い始める。 6日目のカップルチャレンジはなし。代わりに、「女性が希望する男性とデートをする」流れに。今回、女性はデート相手に複数の男性を希望できるが、他の女性と被ることもあるので全てのデートが成立するとは限らない。 最初にカメラが捉えたペアは、ピクニックデートを楽しむみら(ヴァッツ美良)とあもん(大倉亞門)。「あもんくんのことをもっと知りたいと思ってる」「このゲームのなかで信用できなかったら、日常のなかでも信用できないなって思ってて」と真剣な表情であもんに伝えるみら。前回の秘密の部屋での情報も含めて、あもんはみらをラブキャッチャーであると確信した様子。 互いを信じると約束をして、和やかな時間を過ごす2人の雰囲気は、とてもお似合いだった。しかし、そこにみらを想うなつき(東夏輝)がやってくる。「みらの気持ちは一旦置いといて、俺のみらへの気持ちは信じてもらいたい」とストレートな言葉をぶつけるなつきだが、果たしてみらはどちらを最後に選ぶのだろうか。 一方、はつね(矢ヶ部初音)とかいせい(佐久間海世)は、マレーシアならではの揚げたバナナやドリアンなどを食べながら楽しく街を散策。「ずっとりょう(高崎凌)くんといるけど、本当にこのままでいいのかなって」「他の人も知るべきだと思うし」と語るはつねだが、すでに残された時間はあと2日。「これからまだ数日間あるから」というかいせいの前向きな言葉は、彼自身に言い聞かせる言葉でもあったのかもしれない。 その頃、みさき(谷岡美沙紀)とともき(水野友貴)は乗馬デート。昨夜、ともきへの感情が溢れて取り乱したみさきに「昨日の整理はついた?」とともき。ともきは「俺はあれがあってより信頼できた」とみさきが号泣する姿に、彼女がラブキャッチャーであることを確信した様子だが、今回のみさきの涙ははたして本物なのかも気になるところ。 そして、このデートにもまさかの訪問者が。意外なことに、やってきたのはりょうだった。りょうには今回のデートに際して、ひとみ(井上ひとみ)、ゆきの(海津雪乃)、はつね、みさきの4名の女性から申し込みがあった。この展開には「モテモテじゃん!」とスタジオも盛り上がる一方、りょうがみさきを選んだことにより、ゆきの・ひとみのデートが成立しなくなることが確定した。 りょうがみさきを選んだ理由は「はつねがりょうをマネーだと言っている」ことへの真偽を確かめるため。しかし、話の中盤から“ともき一筋”だったはずのみさきの様子に変化が。「恋愛体質だからすぐ好きになっちゃうし、私は最後までともきにいけるのかな」とまで言い出すみさきに、観ているこちらも混乱させられる。 一方、ラブマンションでは切ない展開が繰り広げられていた。今回もデートが成立しなかったことで、リビングで1人泣くゆきの。彼女に優しく寄り添うあもんだが、あもん自身がみらを選んだことで、ゆきのはデートが成立しなかったのである。「いまあもんくんがきてくれてよかった」「昨日の夜話して、また違うあもんくんを知ってみたいと思ったし、いまはあもんくんだと思ったから」と語るゆきのの言葉の一つひとつが、いまのあもんには辛かったのではないか。 6日目を迎えたことで、それぞれ気になる人と踏み込んだ会話をするペアが増えてきたように思う。りょうは「初音ちゃんはいままで俺のことマネーだと思ってたの?」とみさきとの会話の内容を改めて本人に確認する。そんなりょうの言葉を聞いて、はつねは「思う瞬間は正直あった」「でもマネーだとしても、私に優しくしてくれたことは変わらないし、マネーであってもラブであっても、どっちでも良い」と正直に気持ちを打ち明けた。 ここで第6話が終わるかと思いきや、旅は予想外の方向に動き始める。メンバーとスタジオを驚かせたのは、「今夜脱落者発表」というアナウンスだった。しかも、脱落者は投票によって決まる過酷なシステム。好きな人が脱落する可能性に怯える女子メンバーに「好きな人とかいないし……。みんなちゃんと恋愛してて、自分だけいい人とかできなかったから。自分を(脱落者に)選んで欲しいかも」と告げたのはひとみだった。 投票の結果、脱落者はかいせいとひとみに決定した。最終日までいても“伝えられる相手がいない”苦しさを語ったひとみの言葉が、小さな棘となって心に刺さってしまう。1人の視聴者として、かいせいとひとみの最後の選択が見られなかったことは、心残りでしかない。 しかし、最後の別れを惜しんだ後も、さらなる展開がメンバーを待っていた。脱落者となった、かいせいとひとみの“答え合わせ”が始まったのだ。 流れたのは「僕すごく貧乏な家庭で育ったんです」とこれまでの生い立ちを語るかいせいの映像と、「恋愛したいってなったら、稼いでても稼いでなくてもどっちでも良いです」と恋愛観を語るひとみの映像だった。結果、2人はラブキャッチャーだったと明らかになり、視聴者にとっては鳥肌モノのラストとなった。 残るは2日、マネーキャッチャーは5人。通常の恋愛番組であれば追加メンバーも考えられるが、いまの『LOVE CATCHER Japan』の流れではその可能性もなさそうだ。さまざまな意味で絶体絶命の展開を迎えた第6話を経て、残る8人は何を思うのだろうか。
すなくじら