高速鉄道、屏東延伸のルート決定 台湾鉄道高雄駅を経由へ
(高雄中央社)卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は28日、計画されている台湾高速鉄道(高鉄)の南部・屏東県への延伸について、現在南側の起終点である左営駅(南部・高雄市)から南進し、台湾鉄路(台鉄)高雄駅(同市)を経由するルートで建設されることが決まったと明らかにした。高雄と屏東を一体化した生活圏を構築するとしている。 ルートを巡っては、台南(南部・台南市)―左営間で分岐する案や左営駅から南進して高雄空港を経由する案など四つのルート案が検討されていた。 台鉄高雄駅で行われたイベントに出席した卓院長は、多くの人が左営駅から折り返す形で延伸する案を希望していたとしながらも、運行の安全性や列車の運用などを考慮し、台鉄高雄駅を経由する案に決めたと説明した。 また施工チームに対して工事による影響を減らすよう求めるとし、最高の品質で高雄に誇るべき高鉄を迎え入れると語った。 高鉄は北側の起終点、南港駅(台北市)から北東部・宜蘭県への延伸も決まっている。 (林巧璉/編集:齊藤啓介)